人気者とわたし

26 …亮 ページ27

迷ったけど、やっぱり山田と付き合うまではAのそばにいることにした。

付き合うまでは、って付き合うの決定みたいになってるけど。時間の問題だろうな。



『おはよー。』

「おはよ、、！」


やっぱりよそよそしい。
そりゃそうだ。キスまでしたんだから。


『、、なんか寝不足？』

「え！？なんで！」

『眠そう』

「と、ともだちと電話してて」

『山田？』

「、！？！？」


慌てふためくA。
わっかりやす。


『ラブラブっすねー。』

「は！？そんなんじゃないよ！？」

『ふーーーん。』


久しぶりの二人での登校
あと何回できんだろーなあ。


昼休み、Aと一緒に学食に向かうと
向こうから山田のグループが歩いてきた
相変わらず一軍だな。


『あ、Aちゃん！』

ニッコニコで手を振る山田。
男の俺からしても好感度しかねぇ。
クソ、俺にないものをすべて持ってやがる、、

Aは、マスクでもわかるくらい
顔を真っ赤にしてお辞儀した


「山田、じゃ俺らここでー。」

子犬みたいな顔したやつが山田に手を振った

『え！？なに！？』

「頑張れチキン。」

『はあ！？！？』


山田は一人になった
仲間公認片思いかよ、団結力ありすぎだろ、、


山田はこっちに近づいてくる


「あ、こんにちは、、ごめんね変なやつらで、俺もあっち行」

「いーよ、2人でどーぞ。」

、、、俺は何を言ってるんだ。

「せっかくだしさ。A、あとでなー。」

「えっ亮！？え、！？」


俺は離れた席に座った
なにやってんだ、ほんと。
でもなんか、2人の間にはもう、
入れない気がしたんだよな
だってあいつら、お互いを見る目が、
恋のそれだ


あーあ。
完敗。

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