035-ドンキホーテ・ドフラミンゴ ページ36
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「A！今日は外食するぞ」
「？どこ行くの？」
「さあ？おれも知らないんだよな」
リビングで宿題をしていたAに声を掛けた。
外食すると提案しながら行き先はわからんと言うおれにAは首を傾げる。そりゃそうだよな。
終いには「コラさん、ドジを超えて頭おかしくなっちゃった？」なんて真顔でからかってくる。
……言うようになったなこのやろ。
憎まれ口を叩く姿さえ可愛らしく見えるのだから、おれの目には果たしてフィルターでもかかっているのか。
「頭おかしくなってねーよ。実はな、おれの兄ちゃんがお前に会いたいって言ってて」
「あ！この前ローと話してたドフィって人のこと？」
「そうだ。んで、一緒に夕飯食べようってなって、ドフィがオススメのお店に連れてってくれるらしい」
「へー」
「だから行くぞ今から！」
おれはほとんど定時で上がってるし、ドフィも新しいプロジェクトが一段落して少し時間ができたみたいだし。
こんな機会でもなけりゃ、Aと顔を合わせることはできない。
Aとマンションの一階に降りれば、もう既にお迎えは来ていた。
「よう、ロシナンテ。そのちっこいのがAだな？」
車の窓から顔を出しているのがおれの兄、ドフィことドフラミンゴだ。
いいなあ、車。おれも免許取りたかったけど、絶対事故るからやめとけとドフィ始めとする色々な人に止められた。解せぬ。
「A、挨拶しろ」
「…っ」
Aはおれの後ろにサッと隠れて、「……A、です」と恐る恐る言った。
…
参ったな。ローの時以上の怯えっぷりだ。
まあ確かに怖いだろうな。兄の見た目は。
遊ばせた金髪に、いかついサングラス。
むしろ怖がらない子供がいるのかどうか。
「______コラさん！」
急に名前を呼ばれた。声からしてAではない。
驚いていると、後部座席にはローが乗っていた。
「ロー？！」
「ドフラミンゴに連れて来られた！誘拐だ！」
「フッフッフ！人聞きの悪いこと言うなロー」
「本当のことだろ」
ローの登場により会話のテンポが上がる。
「お前ら仲良いな」と冷やかせば、ローは「良くない！」と意地になって叫び、ドフィは「だろ？」と高々に笑った。
全く、この2人は相変わらずだなあ。
ふと後ろにいるAを見ると、ローがいることに安心したのか先程よりは表情が柔んでいた。
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アマシギ - 素敵すぎる…！！どの作品もとても優しさあふれるお話ですね…。応援してます！！ (2022年9月23日 22時) (
レス) @page44 id: 4cd718819a (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - 最っっ高です、、、素敵な作品に出会えました。本当にありがとうございます。これからも頑張ってください。応援してます！ (2022年7月20日 20時) (レス) @page44 id: 70b28d3e93 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - 泣いた…。めっちゃ素敵なお話でした…。ありがとうございました…！ (2021年6月25日 19時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぅち(プロフ) - ゆゆさん» わわわ、ありがとうございます…！完結してしばらく経ってもコメントを頂けて嬉しいです（ ; ; ）この小説では如何にしてコラさんと夢主の距離(家族としての)を縮めていくかめちゃくちゃ試行錯誤して考えたので、そう言ってもらえて嬉しいです…！ありがとうございます (2020年8月6日 17時) (レス) id: 755637e22b (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 初めまして！とんでとない素敵な作品に巡り会えました・・・読み終えた後、心がめちゃくちゃぽかぽかしました、最高です......(TT)特に作文のシーンなんかは感動しすぎて泣いてしまいました（笑）ぱぅちさんの小説、とても大好きです。これからも応援しております、、！ (2020年7月8日 0時) (レス) id: 1a92e170c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぅち
| 作成日時：2019年7月10日 20時
