11-マイプリンセス ページ11
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サンジ
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Aちゃんはおれの胸に手を当てる。
「サンジの心臓ドキドキしてる」
「そりゃ、レディにこんなに近寄られたら誰だって緊張するさ」
精一杯の言い訳を並べて胸の上にある手を避けさせる。でも目を見られると動揺してるのが伝わってしまう気がして、視線を壁の方へと逃がす。
「本当に？」
「何が」
「ただ女の人に近寄られたからドキドキしてるの？」
「だからそう言って」
「____それとも、相手が私だからドキドキしてるの？」
「…」
違う、と答えなければいけなかった。
すぐに否定しなければいけなかった。
一瞬でも返事に迷ってしまった時点で、おれの負けだったのだ。
「何も言わないってことは、答えにくい方が答えってことだね」
明るい声がして、思わず彼女の方を見る。
目を細めてしっとりとした笑みを浮かべる彼女に、自分の全てを奪われるような心地がした。観念しよう、おれはもうAちゃんから目を離せない。
「大好き」
そう言っておれの胸に寄りかかる彼女に、いよいよ自分が我慢している意味が分からなくなる。
…
なんか、これ、もういいんじゃねェ？
Aちゃんも求めてくれているし。
これ以上謎の拷問に耐える必要がない気がしてきた。
一度割り切れてしまえば、もう怖いものなんてなくて。
Aちゃんの肩を軽く押し、ベットに背をつけさせる。
その上に覆い被さり、「いいの？」と形ばかり聞く。答えなんてわかりきっているけど。Aちゃんは上半身を起こすと、嬉しそうに笑っておれの頬に口付けた。ああ、クソ可愛い。
「サンジなら、いいよ」
「了解、マイプリンセス」
お返しに、と彼女の額に唇を落とす。
理性も何もない。残ったのは本能だけ。
する、と彼女の服の下に手を入れる。
温かくて柔らかい。
この温もりが愛おしくて堪らない。
気分が昂って、想いが口から溢れ出る。
「Aちゃん、おれも君が好____」
しかしこれを伝えることは叶わなかった。
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「ちょ、何してんのーっ！！」
「ほげっ！？」
渾身の力でAちゃんに蹴り飛ばされ、床へと落下した。打ち付けた背中が痛い。いや、それよりも、この反応はもしかして……。
「あっぶなかった……。正気に戻ってよかったぁ」
苦笑いしかできない。
どうやらホレルノ実の効果が切れたらしい。
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白米(プロフ) - 今更ですみません！この作品も大好きなんです！！！ワンピースだとサンジとローが好きで…あれ？もしや好みが一緒…？とか思いながら見てます…笑 この作品何度も読み返す程大好きです！！！凄い今更ですみません笑 (2021年11月6日 4時) (
レス) id: 28dea4d994 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぅち(プロフ) - 藍さん» 最後までお読みくださりありがとうございます…！次作はまだ構想中ですが、恐らくローさんかなあと考えております！あくまで予定ですが、、笑 コメントありがとうございました（ ; ; ） (2020年8月12日 15時) (レス) id: 755637e22b (このIDを非表示/違反報告)
藍 - 完結おめでとうございます。次回作はありますか？あるのであれば楽しみにしてます！！ (2020年8月10日 21時) (レス) id: cb413fc80a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぅち
| 作成日時：2020年8月7日 19時
