07-理由はたった一つだけ ページ7
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だって、キャプテンにあんな、捨てられた子犬のような目で見つめられてしまっては、……うん。
これはどうしようもないだろう。ごめんペンギン。
せっかく気を遣って誘ってくれた彼には悪いが、キャプテンの隣を歩く。
甲板で待っていたペンギンには、キャプテンが「こいつはおれと行く」と説明してくれた。ペンギンの何やってんだこいつ的な視線が痛いほど刺さった。うっ 全くその通りです……
「Aはどっか、行きたいとこでもあんのか」
「え、私ですか？んー、なんだろう」
お店の集まっている商店街を歩いていると、キャプテンが突然聞いてきた。私は元々ペンギンと本屋に行くつもりだったので、生憎どこに行きたいとかは考えていなかった。
昨日、部屋にこもりっぱなしで暇だったし、こうして外の空気を吸えただけで満足なわけで。
あれ、私の幸せの基準って低い？
考えてみても答えは出ない。
から逆に質問で返してみた。ちなみに質問に質問で返す女はモテないらしい。……あはは。
「キャプテンは？どこか行きたい場所は」
「……別に」
「…」
「…」
ノ ー プ ラ ン
デートしちゃいけない2人だ私達は。
いやデートしゃないけど！
「キャプテンが出掛けようって言うので、てっきり目的があるのかと……」
「おれはただ、お前が、……」
キャプテンは帽子を目深に被り、自分の表情を隠す。
「Aがペンギンと2人でいんのは、……嫌だっただけだ」
それでもキャプテンより圧倒的に背が低い私には、彼の顔が見えてしまう。
目元が赤らんでいて、それはまさに恋をしている顔で。
……ごめんなさい、キャプテン。
キャプテンにそんな顔させるつもりはなかったんだ。なんで私はライムを飲ませようなどと思ってしまったんだ。
この背中がソワソワする妙に甘ったるい雰囲気を壊すべく、私はあるお店の看板を指した。
「……あ、キャプテン！私あのお店入りたいです！」
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レン - 控えめにいうと 最高です！！！キャプテンかっこいい〜！！！！！！面白いお話をありがとうございます！ (5月26日 18時) (
レス) @page18 id: cf64940c6f (このIDを非表示/違反報告)
リコ - …最高っっっっっっっ！！ぱぅちさん天才です！きゅんきゅんしすぎて眠れないよ！(いい方で) (2023年4月11日 19時) (レス) @page17 id: 40f15e1de2 (このIDを非表示/違反報告)
リコ - もう私がキャプテンに惚れちゃいますよ！そんな尊いことするから！ (2023年3月13日 17時) (レス) @page16 id: a5d487abc0 (このIDを非表示/違反報告)
くろいるか - や、もう、、、最高！！！！！！ (2022年9月5日 16時) (レス) @page18 id: f6d4c6aa85 (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - とにかく、最高でした！もうね、ホントに。こう…、いろいろ最高だったんですよ！面白いお話をありがとうございました！ (2022年4月6日 15時) (レス) @page18 id: 3fe1782e85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぅち
| 作成日時：2019年10月14日 16時
