06-それはヤキモチという ページ6
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朝食が終われば、もう同じ過ちはしないぞと、キャプテンに絡まれる前に逃げるように自室に戻った。そう、ここにいる限りは無敵だ。
3日間、キャプテンに会わなければ済む話。
キャプテンも、惚れ薬なんかに自分の気持ちを操られてるのは堪ったもんじゃないだろうし。
自分の罪は自分で清算しないといけない。
自室で本を読んだり、新聞を読んだり、ベットの上でゴロゴロしたり、……
1日目はそれでなんとかやり過ごした。
おかげでキャプテンと接触するのはほとんどご飯の時だけだった。
が、2日目にも突入すると。
いや全然やることない！！ヒマ！
思わずベットから飛び起きる。
いつもならテキトーに船内ぶらついて、見かけた人にダル絡みしてたからなあ。
無理無理、こんなんで3日間は私が持たない。
どうするべきかと頭を悩ませていると、ドアをノックする音に続いてペンギンの声が聞こえた。
はーい！と返事すれば、彼は入ってきた。
「島に着いたらしいんだけど」
「ほんと！？」
「お前も行くだろ？」
「うん！……あ、でもキャプテンに会っちゃうかな」
「だからおれと来れば？船長に何か言われたら、『ペンギンと本屋に行く約束した』って」
「なるほど」
それでキャプテンが納得してくれるかは置いといて、まあ言ってみる価値はあるだろうなと思う。
じゃあ甲板で待ってるよ、とペンギンは出て行った。
あ、そういえばシャチはお小遣い貰えたのかな。そんなどうでもいいことを考えつつ、髪を整えて軽くメイクをする。服はもちろん白いツナギだけどね。
よし、準備は万端。
自室を出て、いざペンギンの待つ甲板へ____
と思ったが、ここはグランドライン。
思うようにいかないのがこの海での常識である。
そう、廊下でキャプテンに遭遇してしまったのだ。
「A、島に着いたみたいだ」
「あー、はい。ペンギンに聞きました。それで今から、……ペンギンと本屋に」
「ペンギンと？」
キャプテンの眉がピクッと反応する。
眉間に刻まれる不機嫌そうな皺。
「……おれと来い」
「え、」
先程までの不機嫌オーラは消え、キャプテンは少し不安げに私の目を覗き込んできた。
「…………嫌か？」
かわいい
思わず声に出そうになるのを、必死に抑える。
代わりに出た言葉は。
「……い、やじゃないです」
ああ、私の馬鹿野郎。
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レン - 控えめにいうと 最高です！！！キャプテンかっこいい〜！！！！！！面白いお話をありがとうございます！ (5月26日 18時) (
レス) @page18 id: cf64940c6f (このIDを非表示/違反報告)
リコ - …最高っっっっっっっ！！ぱぅちさん天才です！きゅんきゅんしすぎて眠れないよ！(いい方で) (2023年4月11日 19時) (レス) @page17 id: 40f15e1de2 (このIDを非表示/違反報告)
リコ - もう私がキャプテンに惚れちゃいますよ！そんな尊いことするから！ (2023年3月13日 17時) (レス) @page16 id: a5d487abc0 (このIDを非表示/違反報告)
くろいるか - や、もう、、、最高！！！！！！ (2022年9月5日 16時) (レス) @page18 id: f6d4c6aa85 (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - とにかく、最高でした！もうね、ホントに。こう…、いろいろ最高だったんですよ！面白いお話をありがとうございました！ (2022年4月6日 15時) (レス) @page18 id: 3fe1782e85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぅち
| 作成日時：2019年10月14日 16時
