05-用意された特等席 ページ5
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「じゃ、じゃあ私はこれで……」
「？どっか行くのか。もうすぐ朝飯だろ」
「あ、えと、その……」
駄目だ良い言い訳が思いつかない！
背中に冷や汗が流れているのがわかる。後ろにいる2人に助けを求めて横目で訴えるも、そっと目を逸らした。おい！味方じゃないの？！
「あの、部屋で……食べようかと」
言い訳は思いつかなかったのでストレートに伝える作戦。
キャプテンは真顔で「具合でも悪いのか」と心配してくれた。うう、優しい。その優しさに心が痛むよ。
「そういうわけではないんですが……」
「じゃあここにいりゃいいだろ」
「あ、ハイ。ソウデスネ」
「……朝から変な奴だな」
キャプテンは喉を鳴らしてくくっと笑う。
わ、笑った……。
惚れ薬の効果恐るべし。
いやだって普段の彼なら寝起きは機嫌悪いし、笑うことなんてほとんどない。
これってやっぱ、私に惚れてる状態だから？
「A、早く座れ」
「……はい」
「お前らもだ。シャチ、ペンギン」
返事をしてキャプテンの近くに座る2人とは反対に、できるだけ彼から離れた位置に座ろうとしたら、「空いてんだからこっち座れよ」と命令された。
いつもならここ、ベポちゃんが座ってるんだけどなあと思うこの席は、なんとびっくりキャプテンの隣。
ああ、もっと早く食堂を出て行くんだった。
キャプテンに会ってはいけなかった。
「ペンギン、島に着いたらまた医学書を調達しといてくれ」
「はい。了解です」
「船長！おれも欲しい本あるんで小遣い貰ってもいいっすか？」
「……だそうだペンギン」
「買うんじゃなくて船長に貸してもらえ」
「いや、船長の本は難しすぎてちょっと……」
3人の会話を聞いているとベポがやってきて、「そこおれの席なんだけど！」と軽く怒られた。ベポの可愛い嫉妬に、ナイスと思いつつ「そうだよねごめん」と退けようとすると。
「キャプテン？」
キャプテンに無言で腕を掴まれた。
しかも彼は頬杖ついて、シャチとペンギンと会話したまま。
「Aー！おれそこがいい」
「あ、ごめん、でも……」
ベポに催促されて困ったように船長を見れば、ようやくこっちに顔を向けてくれた。そして、私の手を掴んだまま「座れ」と言った。
うーん、ごめんベポ。
あとでお菓子あげるよ。
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レン - 控えめにいうと 最高です！！！キャプテンかっこいい〜！！！！！！面白いお話をありがとうございます！ (5月26日 18時) (
レス) @page18 id: cf64940c6f (このIDを非表示/違反報告)
リコ - …最高っっっっっっっ！！ぱぅちさん天才です！きゅんきゅんしすぎて眠れないよ！(いい方で) (2023年4月11日 19時) (レス) @page17 id: 40f15e1de2 (このIDを非表示/違反報告)
リコ - もう私がキャプテンに惚れちゃいますよ！そんな尊いことするから！ (2023年3月13日 17時) (レス) @page16 id: a5d487abc0 (このIDを非表示/違反報告)
くろいるか - や、もう、、、最高！！！！！！ (2022年9月5日 16時) (レス) @page18 id: f6d4c6aa85 (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - とにかく、最高でした！もうね、ホントに。こう…、いろいろ最高だったんですよ！面白いお話をありがとうございました！ (2022年4月6日 15時) (レス) @page18 id: 3fe1782e85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぅち
| 作成日時：2019年10月14日 16時
