04-逃げるが勝ち ページ4
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その後シャチに教えられた内容をまとめると、問題のホレルノ実というものは、
惚れ薬的な効果を発するもので、口にした人はその後一番最初に視界に入れた人を好きになってしまうらしい。効果は時間が経つほど強くなっていく。
そして、そのホレルノ実の効果が続くのは3日間。
「……まじっすか」
「まじっす」
言われてみれば確かに、キャプテンはあの果実を飲んだ後、様子が変だった。
うーん、思い当たる節がありすぎて。
「大体な、シャチ。なんでんな公共の場に置いといたんだよ」
「だってコックには説明しといたし、コック以外が使おうとするとは思わなくて」
「……ごめん、シャチ」
「いやAを責めてるわけじゃねーよ？！」
「そうだ、シャチの管理が甘かったせいだ」
兎にも角にも、私の過ちが消えることはない。
一旦状況を整理しよう。
キャプテンにあれを飲ませたのは深夜、つまりまだ口にしてから1日も経ってないわけで。効果自体はまだそんなに強くないと思われる。
「……シャチ、ペンギン。私あんまりキャプテンに会わないようにするわ」
「そうだなそれがいい」
「シャチが言ったように、日に日に効果が強くはなるけど、それはあくまで3日間の話だ」
「うん、3日間だけとりあえず逃げまくる」
そう、きっと会わなければ大丈夫なのだ。
会わなければ私だって罪悪感を抱くことはないし、キャプテンだって効果を拗らせることはない。
とりあえずここから出よう。
「私、ご飯も自分の部屋で食べるね」と伝えれば、2人は親指を立ててグットサインを出した。私は現在この船では紅一点のため、誰と相部屋になっているわけでもなく、自分の1人の部屋を持っている。
そう、だから、
自室に引きこもっていれば、キャプテンと会うことはない。
思い立ったが吉日、出口に向かった時だった。
私が出るより前に扉が開いて。
「なんだ、Aか」
「…………ぉ、おはようございまーす……」
私が現在最も出会ってはいけない人に出会った。
シャチとペンギンの「おはようございます！」の挨拶の声は微かに震えていた。いや明らかに動揺してるやんけ。
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レン - 控えめにいうと 最高です！！！キャプテンかっこいい〜！！！！！！面白いお話をありがとうございます！ (5月26日 18時) (
レス) @page18 id: cf64940c6f (このIDを非表示/違反報告)
リコ - …最高っっっっっっっ！！ぱぅちさん天才です！きゅんきゅんしすぎて眠れないよ！(いい方で) (2023年4月11日 19時) (レス) @page17 id: 40f15e1de2 (このIDを非表示/違反報告)
リコ - もう私がキャプテンに惚れちゃいますよ！そんな尊いことするから！ (2023年3月13日 17時) (レス) @page16 id: a5d487abc0 (このIDを非表示/違反報告)
くろいるか - や、もう、、、最高！！！！！！ (2022年9月5日 16時) (レス) @page18 id: f6d4c6aa85 (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - とにかく、最高でした！もうね、ホントに。こう…、いろいろ最高だったんですよ！面白いお話をありがとうございました！ (2022年4月6日 15時) (レス) @page18 id: 3fe1782e85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぅち
| 作成日時：2019年10月14日 16時
