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02-やけに可愛く ページ2

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キャプテンは眉間に深い皺を刻んで私を見つめる、というよりも睨みつける。





「え、……何ですか」





こんな数分でキャプテンの気に触るようなことしたかなあ。1つ思い当たる節があるとすれば、ライムが相当酸っぱかったのか。…これ以外思いつかん。





「ライム、美味しくなかったですか?」

「……いや」





キャプテンは顔を逸らして「おら、コップ」とまだ受け取っていなかったコップを差し出してきた。
なんか、言動が素っ気なくて地味に傷つく。

実はライム好きじゃなかったとか?
いやでも悪くないとか言ってたし。
そもそも嫌いならこの人は飲まないはずだ。

考えても一向に答えは見つからない。



はい貰います、とコップを受け取る際にちょこんとキャプテンの指に触れた。





「ッ!」

「!?おおっと!」





刹那、慌てたようにキャプテンが手を引っ込め、何事かと思ったら、コップが床に向かって落ちていく。

が、なんとか着陸寸前に手を滑り込ませ、コップを守ることに成功した。ふう、と額に浮かんだ冷や汗を拭い取る。私の反射神経に感謝してキャプテン。





「……すまない」





あっ。
珍しくキャプテンが素直に謝った。
レアなものを見たなあとしみじみ思う。

もしかして、明日はサイクロンでもくるのでは。


私はコップを片手に「いえいえ、大したことないです」と答える。





「けど、どうしたんです?」

「…」

「なんか様子が変ですよ」





私の顔を見て目を擦ったり、
私の手が触れたら動揺したり、……ん?

あれ、なんか私、キャプテンに嫌がられてる?


冷静に思い返してみれば、確かに彼の様子がおかしいのは私のせいな気がする。

いやいや、キャプテンにだけは嫌われたくないんだけど。



キャプテンは帽子を目深に被り、「……やっぱ寝不足のせいか、」と半ば自分に問いかけるように続けた。





「……Aのことがやけに可愛、……」

「私が?」

「…………なんでもねェ、寝る」

「えぇ、そこまで言って!?」

「るせェ。早く出てけ」





結局本音は聞けずじまいで、あっという間に厄介払いされた。






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レン - 控えめにいうと 最高です!!!キャプテンかっこいい〜!!!!!!面白いお話をありがとうございます! (5月26日 18時) (レス) @page18 id: cf64940c6f (このIDを非表示/違反報告)
リコ - …最高っっっっっっっ!!ぱぅちさん天才です!きゅんきゅんしすぎて眠れないよ!(いい方で) (2023年4月11日 19時) (レス) @page17 id: 40f15e1de2 (このIDを非表示/違反報告)
リコ - もう私がキャプテンに惚れちゃいますよ!そんな尊いことするから! (2023年3月13日 17時) (レス) @page16 id: a5d487abc0 (このIDを非表示/違反報告)
くろいるか - や、もう、、、最高!!!!!! (2022年9月5日 16時) (レス) @page18 id: f6d4c6aa85 (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - とにかく、最高でした!もうね、ホントに。こう…、いろいろ最高だったんですよ!面白いお話をありがとうございました! (2022年4月6日 15時) (レス) @page18 id: 3fe1782e85 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱぅち | 作成日時:2019年10月14日 16時

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