31-謎解き ページ31
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シャチ
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「マリナー王国？」
3日かけてAの故郷を突き止めたベポが言った国の名前を復唱した。ベポとペンギンと、いつもの古株メンツでAについての会議をしている。
ベポは「うん」と頷いて続けた。
「おれが持ってる本とキャプテンが持ってる本を読み漁って、海図と照らし合わせて見つけたんだ」
「ありがとな、ベポ」
ペンギンの後におれも御礼を言う。
ベポは脇に抱えていた本を開き、「これ、このページにちょっとだけ載ってる」とマリナー王国についての資料を見せてくれた。
文明はそれほど発達してないが、その分農業が盛んで、自然の美しい国。人口が少ない小さな国であるため、王族と国民の距離が近いという。
そんなことが書かれていた。
国の名前とこの僅かな情報が手に入ったのは大きな収穫だと思う。
まだAの目的が何なのかという根本的な解決はしていないが。
結局進展はないままか、と頭を悩ませていると、ペンギンが静かに口を開いた。
「マリナー王国……なんか、聞き覚えないか？」
「え、そうか？」
「確か最近、ちらっと新聞で見た気がするんだが」
「おれもベポも基本新聞読まねェからなー」
「ねー」
「少しは情報身につけようとしろよ！！」
場違いに声を張ったペンギンのツッコミもふわふわと宙を待って、おれとベポは両手を広げてとぼけてみせる。
ペンギンはハアッと呆れたように溜息を吐き、「ちょっと新聞探してくるから待ってろ」と踵を返し、部屋に戻った。
それからペンギンは10分足らずで戻ってきたと思う。
軽く息を切らしながら走ってやってきて、「あった……！」と一枚の新聞を広げた。
息切れしているペンギンの代わりに文字を読み上げる。
「なになに、……1ヶ月前からマリナー王国の王女が行方不明？つーか、捜索中って割には顔写真と名前明かさないんだな」
そう、記事には行方不明である王女の顔と名前は一切載っていなかった。
「多分、小さな国だから大した兵士もいないだろうし、王女の姿を公開して海賊か何かから狙われるのを防ぐためだろ」
「なるほど」
ペンギンに説明されて納得した。
こいつ、意外と頭回るんだよな。
感心している間に、ベポが次の文章を読み上げる。
「……へえ、1年前には国王が事故死してたんだね」
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ぱぅち(プロフ) - kiさん» わわ、ありがとうございます…！コメント頂けて本当に嬉しいです(^ ^)続編ではどんどん種明かしして参りますので…笑 続編でもよろしくお願い致します…（ ; ; ） (2020年4月5日 11時) (
レス) id: 755637e22b (このIDを非表示/違反報告)
ki(プロフ) - とても良くて思わず、初めて感想を書いてみようと思うほどでした。最後のシーンに驚きすぎて続編が楽しみです！無理せずに頑張ってください。ワクワクしながら待っています！ (2020年4月1日 3時) (レス) id: d59bd8fff6 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぅち(プロフ) - 紗さん» あたたかいお言葉ありがとうございます…！（ ; ; ）まだまだ未熟ですが、文章を褒めてくださると本当に嬉しいです！続編も頑張ります！ (2020年2月4日 21時) (レス) id: 755637e22b (このIDを非表示/違反報告)
紗(プロフ) - 第一章おつかれさまでした！！表現の仕方とか素敵でとても好きです！更新ゆっくりでいいので、楽しみに待ってます！ (2020年2月1日 18時) (レス) id: d2cf8ed97e (このIDを非表示/違反報告)
ぱぅち(プロフ) - 氷屋さん» コメントありがとうございます！ほんとに些細な描写が繋がっていったりするので、気がついてもらえるととても嬉しいです(^^) これからも不器用なローさんを描いていこうと思います！頑張ります！ (2020年1月22日 22時) (レス) id: 755637e22b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぅち
| 作成日時：2019年9月28日 18時
