五条悟が惚れ薬を飲んだかもしれない【呪術廻戦】

15-朝がきた ページ15

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「悟くん、今日仕事？」

「うん。ま、怒られないくらい微妙に遅刻して行くから大丈夫」

「何でよ。遅刻しちゃダメだよ」





ふはっと笑ってやんわりと注意する。
昔からそうだけど、クズっぽいところあるよね悟くん。

だるい体を何とか動かし、互いに身支度を整え、リビングで一緒に朝食を摂る。
家に食材が無さすぎたから申し訳ないけど朝からカップ麺だ。めちゃくちゃ不健康。


電気はつけていない。
外の自然光が気持ちをクリアにしてくれる。





「……A、はさ」

「なーに？」





カップ麺を食べ終わり、使った箸やコップを洗っていると、悟くんがリビングから話しかけてきた。私は振り返らずに返事をする。

ジャーと蛇口から水が流れている。





「誘われたら、誰にでも体触れさせちゃうわけ？」





え、
なんかとてつもなく聞き捨てならないことを言われたような。

私軽い女疑惑がかかってる？
冗談じゃないんだけど。
こっちがどれだけ勇気出したと思って……！


洗い終え、蛇口を止める。

すぐに座っている悟くんの方に向かう。





「私、そんなに軽い女じゃないよ」

「知ってる。ごめん、嫌な言い方しちゃったよね。今のは僕が悪い」

「……何が言いたいの？」

「確信が欲しくて、」

「確信？」





なんとなく、なんとなくだけど今だけは悟くんの言いたいことがわかったような気がする。

多分ここが正念場だ。






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