37-ゾウ到着 ページ37
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「こ、これがゾウ……」
「まじの“ゾウ”じゃねェか！」
「すっげぇ……！」
幻とも呼ばれるゾウは、その名の通り、生きているゾウそのものが島だったのだ。ただ、このゾウはとてつもなく大きい。
そんな辿り着くのが困難なここに来れたのは、ゾウ出身のベポがいたから。ベポのおかげで船長と別れてから数日程度で到着することができた。
ミンク族が暮らす島だという。
ゾウの気が遠くなるほど長い長い足を登り、やっとの思いで入国させてもらった。
すると鐘が鳴り響いた。ベポ曰くそれは、来訪者の鐘らしい。敵意を見せなければ大丈夫なのだとか。
「けど、平気なのかなあ」
「何が？」
シャチがベポに尋ねる。
「ほら、ミンク族って人間嫌いって言うじゃん。おれらみたいのが堂々と入って平気なのか？」
「え、そうなの？どこからの噂なのか知らないけど、ミンク族は……」
「ユティアはもしかして、……ベポか！？」
ベポが喋るのを遮り、話を割って入ってきたのは犬の女の子だった。可愛い、耳触りたい。
ベポはぱあぁっと顔を綻ばせる。
そして2人は「ガルチュー！」と頬を擦り寄せる。
え、なにそれ究極に可愛い、混ざりたい。
「ワンダ！久しぶりだな」
「手配書で見たぞ、海賊をやってるらしいな」
「うん！あ、この皆がおれの仲間達！キャプテンは今別件でいないんだけど……」
ワンダという女の子に案内され、私達は王の元へ向かった。
この国には王が2人いるのだという。
彼らは大層仲が悪く、顔を見合わせるのも嫌で、会わないように起きる時間を朝と夜に分けたらしいのだ。
今はもう夜。
夜の王のネコマムシという人に会いに行った。
それはそれはもう体が大きく、一言で表すならまさに化け猫だった。
とは言え器が大きく懐っこい性格で「ガルチュー！」と歓迎してもらった。いつかあの尻尾に触ってみたいな。
ベポの故郷とはいえ、私達は海賊。
ここで過ごす間はネコマムシの旦那の元に預かってもらうことになった。
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涼野紫乃(プロフ) - 完結おめでとうございます！作者様のローオチの作品は他にも読ませていただいてますが毎回話の構成、終わり方が最高で泣かされてしまいます。新作も絶対読みます！これからも頑張ってくださいm(_ _)m (2020年8月16日 8時) (
レス) id: 5f142ceaa5 (このIDを非表示/違反報告)
てい。(プロフ) - 完結ご苦労さまです！更新まだかなと楽しみに思えるほどこの小説が好きでした！1番が気になっています、気になりすぎて早く読みたいくらいですが…これからも頑張ってください！応援してます (2019年9月24日 18時) (レス) id: 6af5281e1b (このIDを非表示/違反報告)
ぱぅち(プロフ) - 皆様ご協力頂きありがとうございました…！一人一人にきちんとお返事したいところですが、有り難いことに多くの方にご意見をもらえて…泣 でもコメントや感想はすべて読ませていただきました！本当に温かいお言葉をもらえて嬉しいです！今後もよろしくお願いします…！ (2019年9月24日 17時) (レス) id: fbe06363c9 (このIDを非表示/違反報告)
ぴろぴろ(プロフ) - 完結お疲れ様です★遅くなりましたが、3番が読んでみたいです(*´∀｀) (2019年9月24日 11時) (レス) id: 5ce8d72b22 (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - 2.3どちらも捨てがたいです(ﾟ´ω｀ﾟ)！完結お疲れ様でした！ (2019年9月24日 1時) (レス) id: e1ea64eec7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱぅち
| 作成日時：2019年9月8日 18時
