私の料理、どうですか? ページ7
一言で分かるあらすじ
エメルダと赤石さんが『手料理を食べないと出られない部屋』に閉じ込められた。
『エメルダとローゼンのモーニングルーティング』要必読
ーーーーー
「此処は…?」
「何ここ…ってえ、エメルダさんッ!?」
「おや…貴方は?というか何故私の名前を…」
「ぼ、僕は赤石研二!エメルダさんの事は一方的に知ってます!エメルダさん好きですッ!!」
「あ、ありがとうございます…?」
赤石の慌てっぷりに困惑しながらもエメルダははにかむ様に笑った。その笑顔は赤石には効果抜群で「僕の人生に悔い無し…」と地面に倒れ伏し再起不能寸前にまで追い込んでいた。
閑話休題
「赤石さん…?もう大丈夫ですか?」
「うん!もうぜんっぜん大丈夫!エメルダさんのお陰だよ!で、なんだっけ。手料理?」
「はい、どうやら此処は誰かの手料理を食べる事で脱出出来る仕組みの様です。赤石さんが休んでいる間少し周りを確認しましたがキッチンや冷蔵庫、料理の道具は一通り揃っていますよ。」
「ええ!?もう調べてくれたの!?そういうのは僕みたいな紳士がやる事なのに…全部任せてごめん…」
「そんな…謝らないで下さい。私はただ自分に出来る事をやっただけなので。…あっ」
「どうしたの?」
「いや、あの…なんでもない、です。」
「えーッ!なになに気になる!ねえねえねえ教えてエメルダさーん!!」
赤石の子犬の様なきゅるるんと真っ直ぐな視線に先程ぽっと湧き出た浅はかな気持ちを隠そうとするエメルダの良心は痛む。くっ…この人かわいい…!(母性)
「いや、あの…私の作った料理、食べてほし「食べます!!!!!」えっ?」
「僕何一つ好き嫌い無いんで、エメルダさんの料理なら何がなんでも食べ尽くします!!!」
エメルダはその一言に衝撃を受けた。
今まで何故か自分の料理だけは誰にも受け入れて貰えず虹色のイベントのボス時代の時は自分を作ったゼイメルクに手作りマカロンをあげた結果ゼイメルクを何故か消滅寸前にまで追い込んでしまった。ローゼンには私の料理はデッドオアデッドだと散々な言われようだった。そんな私の料理を食べてくれる。それが凄く嬉しい。此れは腕によりをかけて作るしか無い。
「…分かりました。頑張ります。」
数十分後
「赤石さん。私の料理、どうですか?」
ジャリッ!
「めっちゃ美味しい!此れは…何?」
「スコーンです。」
笑顔でエメルダ作暗黒物質を平らげる赤石さんであった。
これが愛の力。
3人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はるねこにゃん(プロフ) - 面白すぎるw w wやっぱエメロゼ好きやw w (10月3日 13時) (レス) @page4 id: 856ed8ef82 (このIDを非表示/違反報告)
有ノ手若葉 - 爆笑しすぎて腹筋がもちませんww助けてくださいwwとっても面白いです! (6月15日 1時) (レス) @page5 id: 37931b3ecd (このIDを非表示/違反報告)
鳥山風花(プロフ) - いやぁwww笑いましたねww大好きになりましたこれwwwありがとうございます! (2023年3月6日 18時) (レス) @page8 id: b988a1fefc (このIDを非表示/違反報告)
いちうさぎ - え、好きです(唐突)緑音さんの小説大好きなんで更新待ってます! (2021年4月6日 18時) (レス) id: 501aefb872 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:緑音柚月 | 作成日時:2020年8月16日 23時