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「みかちじゃん。どーぞ」

三日月「ふぅ…ここは風がよく通るから気持ちがいいなぁ。のんびりまったりと我らに適しておるな」

「そーねーみかちは今ご隠居中ですからね。でも極が実装されたら働かなきゃね」

三日月「はっはっは。ジジイはこうして茶でも啜って余生を楽しみたいものよ」

「出陣先で華麗な動きにより大将首をかっさらって行く刀が何を言っているんだ。自称おじじでしょう?私がまさに年老いていくんだよ」

三日月「なぁに。年老いたとてたった2桁であろう。我ら平安から生きる者はそんな数まだまだ少ないぞ?」

「ふふふ。そうね…私誰よりも年下だもんね。でもさ…人間は老いたらまともに動けないんだよ。こうやって自分で動かすのも出来なくなる。なんにも1人じゃ出来なくなっちゃうんだ」

まだ元気のある内でも時が経てば身体に大きな変化が現れてくる。この広げた手のひらも腕も何もかも変わっていくんだ

三日月「思音、1人で出来ぬなら俺が手を貸そう。いつでも頼ってくれ。思音の周りには沢山いるだろう?」

「うん…そうだね。頼りになる人がいーっぱいいるからね!だから、安心できるよ。みかち、ありがとう」

三日月「ああ。俺も礼を言おう。主、我ら刀剣男士をここまで大事に扱ってくれて有難う。そなたのような審神者に恵まれて俺たちは幸せだ」

「ははっ!やめてよー泣いちゃうからー」

三日月「泣いていいぞ?どれ、ジジイの胸を貸してやろう」

「今は泣かないもんねーだ!代わりにみかちをぎゅーってしてあげよう!」

三日月「おお。それはいいな。よし、頼むぞ」

にぱっと花を散らしながら笑う三日月にぎゅうっと抱きつけば同じように抱き返してくれてその暖かさを体いっぱいに感じる


ずっと、この暖かい感触を味わっていたいな



「みかち…本当にありがとう…」

三日月「まだ楽しいことはこれからもあるぞ?主、悲しい顔は似合わん。笑ってくれ」

「うん。分かった」

暖かい風が吹き木々の蕾が咲き乱れる春__

照り付ける強い日差しに眩しくて手で太陽を覆う夏__

涼しい風とまだ少し暑さの残りから冷たい空気に変わっていく秋__

しんしんと降り続ける白銀の世界を作りだす冬__


4つの季節が1年で巡ってきて様々な姿を変えながら我らに素晴らしい景色を魅せてくれる
そんな景色を僕らはずっと見てきた。隣には彼女と共に

花は咲いてそして散っていく→←(263)



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オト(プロフ) - いろえんぴつさん» わぁぁ!初めてのコメント!ありがとうございます! (2021年2月23日 13時) (レス) id: 38ca49a245 (このIDを非表示/違反報告)
いろえんぴつ(プロフ) - 完結、おめでとうございます。あかん、選曲間違って涙止まらん… (2021年2月23日 13時) (レス) id: c175a64265 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:オト | 作者ホームページ:http  
作成日時:2021年1月22日 22時

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