黒く染った刀 ※捏造有 ページ8
貞｢大太刀の横にいるのって……みっちゃん……？｣
鶴丸｢光坊…嘘だろう…こんな驚きはいらないぜ…｣
伊達組の目線の先大きな威圧感を放つ大太刀の横に佇む1人の男
その男の周りには黒いモヤが渦巻き包み込む様に揺れているその身体は敵の短刀の様な物が絡み付いており普段は眼帯を左に付けているはずが骨の様な仮面を身に付けていた
見たことも無い“変わり果てた燭台切光忠”の姿がそこにあったのだ
三日月｢……刀剣男士の闇堕ちか＿やはり、堕ちてしまったか｣
貞｢三日月さん…？闇堕ちって…何か知っているのか｣
三日月｢あくまでも前に聞いた話だ。刀剣男士の闇堕ちにはきっかけが存在する。そのきっかけは主への想いだ。あやつは主に対し想いを抱いていた。だが、それを伝える事はしなかった。この本丸と我らの為と、主を傷付けたくは無かった
だが、その優しさにあやつは付け込まれ呑み込まれたのだろう。敵は如何なる時も弱みを見つけ握れば意図も容易い物よ。……お主らよ。燭台切を仲間を斬る覚悟は出来るか｣
ﾄﾞｸﾝｯー………燭台切光忠を斬る＿＿？
この刃で、交戦し敵として斬れる、のか…？
伽羅｢……俺は斬る。戦場に迷いは命取りだ｣
右手に彫られた龍の腕を持つ孤高の男の金色の瞳は真っ直ぐに迷うことなく刃を構える
ああ、信じたくない。僅かな希望は無いのか？
格好よくっていつも優しい。共に戦う時はとても頼りになる。そんな刀が今は敵として目の前に立っている
鶴丸｢光坊……俺たちの敵になっちまうのかい？｣
長｢……燭台切光忠……こんな姿で帰ってくるなど何を考えている！お前が居なくなり主は涙を流して今日までずっとお前が帰ってくるのを待ち続けていたんだぞ！｣
｢………あ、ルジ……？泣いテた……？僕ガ、泣かせタノ……？｣
ズキッ＿＿頭に襲う鈍い痛み。それは更に痛みをまして地面に両足を付けて両手で頭を抱える
イタイ。ああ、ナンで？この痛みは……なんだ？
ボクは、この痛みを忘れたくて。いや、忘れちゃいけないんだ。そう、これは＿＿＿＿＿
｢ゔぁ……ぁあぁぁぁ……！！ぐっ、ァア……！｣
突如苦しみだした光忠にハッとした表情を見せ持っていただけの刀に力を入れ握り締める
まだ、完全に堕ちたわけではない。可能性があるかもしれない
鶴｢伽羅坊、貞坊…光坊を助けよう。これ以上主を悲しませる訳にはいかない。なんなら闇から助け出したアイツを連れていき笑顔にさせる驚きを与えてやろうじゃないか｣
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