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肥前に抱き抱えられ中へと入ると探していたのだろう髪が乱れたままの長谷部が気付き真っ先に飛んできた
長｢主！！ああ…良かった…ずっと探しておりました｣
肥前｢今コイツは衰弱している。霊力も弱まっている本丸に何か起きるかもしれねえ｣
長｢…時間遡行軍がくるかもしれない、ということか｣
肥前｢ああ…可能性はある｣
長｢主…何があっても貴女をお守りいたします。ですから俺たちをもっと頼ってください｣
暖かい大きな手が頭を撫で冷たくひえた手を優しく握ってくれて心配をしてくれる顔にまた涙がでた
｢ごめ、んね……はせべ…｣
肥前｢少しでも手がかりはないか探してはいたんだ｣
南海｢そうだよ。最悪な事態だけは避けたいからね…｣
ドォォォォン
前田｢大変です！！時間遡行軍が結界を破ろうと現れました！！｣
大きな音が地響きとともに本丸内に走りその原因が伝えられ刀剣男士の息を飲む音と己の刀を握り締めた
肥前｢ﾁｯ、嫌なことが起きちまったな｣
南海｢肥前くん、長谷部くん。君たちはすぐに敵の元へ行くんだ｣
長｢だが、主は誰がお守りするんだ！｣
陸吉｢わしが護るぜよ。初期刀の責任じゃ｣
今剣｢ぼくもいさせてください！ぼくはよしつねこうのまもりがたな。しめいをはたしますっ｣
南海｢僕もここに残る、“元政府刀”の腕の見せ所だよ｣
肥前｢頼んだぜ、先生他の奴らは敵を討ちに行くぞ｣
長｢この本丸内に、主の元へは行かせるな！総員出撃だ！！｣
3振を残し外へ出ると空に浮かぶ結界に突き刺さる無数の刀そこから僅かにヒビが入っている
この結界は主の霊力によって守られており弱くなっている今は破られるのは目に見えていた
長｢……かなりの数がいるな…まぁ、全て倒すのみ！｣
ﾊﾟﾘﾝｯ＿＿＿！！
結界は破られ不気味な雰囲気を醸し出す何体もの時間遡行軍が審神者の聖地＿＿本丸へと降り立った
睨み合う両者。己の刃を鞘から抜き敵を捉える
あとは地を蹴り走り出すのみ＿＿＿＿＿
だが、だらりと両手をおろし殺意を向けずただそこに佇む者がいた。
｢なにをしているんだっ刀を抜け！！｣
誰かが気付き声を上げるが、その言葉に耳を傾けず真っ直ぐにある所を見つめている
真っ白な布に金色の装飾を纏う男が僅かに震える唇を開く
鶴丸｢まってくれ…冗談だろう｣
長｢オイっ、伊達の刀！なにをしている！｣
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