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主と今剣は大広間を飛び出そうとした。だが大きな壁にぶつかりそのままひょいっと持ち上げられてしまう
｢はーなーせぇ───！！日本号ぉぉ！アイツぶっ飛ばしてくるんだぁぁ｣
日本号｢へいへい。女のことは政府がきちんとやってくれっからあんたは大人しくしとけ｣
｢うぁぁー！！気が収まらんのじゃぁぁぁ！！｣
日本号｢おいっ、暴れんじゃねえって！今剣！お前さん刀でﾂﾝﾂﾝするな！｣
鶯丸『ははっ、面白いな。そこまでしてくれるとは』
鶴『……ふはっ……ああ、久しぶりに驚いたぜ』
｢むぁぁー！イライラするんじゃぁー！御手杵ぇ相手しろぉ！！｣
ぎね｢うぇぇー！？俺ぇ？正国に頼んでよっ｣
｢問答無用じゃぁぁい！！｣
ぎね｢うわぁぁ！？と、とんぼぉぉ！！｣
とんぼ｢ほら、貴女の好きなコロッケですよ｣
助けを求めた蜻蛉切は冷静にお口の中にコロッケを放り込む。熱々のホクホクじゃがいもコロッケは美味しいです
｢あむっ…んまぁぁ｣
とんぼ｢まだ沢山ありますからこちらに座って食べましょう｣
｢食べる｣
村正と今剣、そして主が並んでコロッケを食べてふにゃぁと幸せそうな顔を浮べてもぐもぐと食べている。先程のお怒りモードは何処へやら……
みか『ここの審神者はよく表情が変わるな…刀剣も彼女の扱い方に手馴れている』
石切丸｢ウチの主は元気いっぱいでね。いつもあんな風に刀剣たちと戯れてすぐに打ち解けてしまうんだ。まるで娘のように思ってしまうよ｣
この本丸に保護されて数日が経った。同じ様に出陣はしていないが以前より苦痛には感じず、初めての内番作業や刀装作り、そして手合わせなどやった事ないものをやらせてもらったり近くの山に連れて行ってもらったりとこんなにもゆったりとした時間を過ごしたのは初めてだ
｢｢一期にぃー！！｣｣
弟が同じ様に私を兄として声をかけてくれて隣で沢山の話をしてくれる。同様に審神者殿も混じって遊ぶ姿やいたずらや書類をサボったりなどで怒られたり追いかけられたりなど様々なことをここで見てきた
一期｢隣よろしいですか？｣
いち『……ああ』
夜縁側に座りぼんやりと空を見ているとこの本丸の一期一振が声をかけてきた
一期｢ここで暮らし始め少し経ちましたが心境の変化などはありますか？｣
いち『……ここは賑やかだ。そして、明るい。笑顔や沢山の声があってそれぞれが声をかけてくれたりする。全てが新鮮で、こんな…平和に暮らしていいのか怖くなる』
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