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『っ……！ある…じっ…！』
｢ﾁｯ、言霊か…！｣
三日月｢主！下がれ！｣
｢手を出すな！刀は抜くなよ？｣
言霊によって動かされる三日月宗近は刀を抜きながら1歩前に出るがその腕を強く握り締め途切れ途切れで言葉を発する
『…に、げろ…お主は…切り、たくなど…ないっ』
｢早くやりなさい！！早く！！｣
うぐ｢主！切られるぞ！！｣
カタカタと揺れる刀はゆっくりと上と上がっていき女の刀剣たちは呆然と見つめる中一期一振は顔を真っ青にして瞳には涙を浮かべるが自分では止める事が出来ない悔しさに体を震えさせている
｢大丈夫だよ。三日月宗近とても辛かったね。今…楽にしてあげる｣
この刀剣にも心がまだあるならば……
主を助けようと刃に手をかければひらりと桜の花びらが横を通り過ぎた
｢いけ、信濃藤四郎｣
信濃｢懐ガラ空きだよっ！｣
『ぐぁっ…！』
姿を現した信濃藤四郎は鞘に収めたままの刀で三日月宗近の懐へ入り気絶させる
｢…ど、どこから…っ｣
｢短刀は本来持ち主の第二の刃。それは己の心臓の近く。懐に忍ばせておくものでしょう？｣
｢くっ……舐めた真似を……！！｣
こうなったら自分が行けばいいと女に手を伸ばす前に何者かによって手首を捕まれ止められる
｢そこまでだ本丸No.×××お前を拘束させてもらう｣
｢嫌よ！離しなさいよっ私は何もしていない！アンタたち助けなさい主が危ないのよ！！｣
｢今言霊を使おうが無駄だ。一時的に遮断させてもらった｣
｢ふざけんな！！ちょっと嫌、いやぁぁぁ！！！｣
｢もう二度とアンタに会うことはないでしょう。さようなら｣
政府に連れていかれた女は最後まで騒いでいたがそんなことはどうでもいい。やっとこの女の呪縛から彼らは開放されるのだから
｢いやぁしなのん助かったよ。ありがとねー｣
信濃｢俺役に立てた？よかったぁ｣
｢うんうん！もうバッチリさい一期｢主。何故弟を連れてきたのですか｣は？いや、だってこの子がいきた…痛え！肩がもげるっっ力込めすぎだろ！｣
一期｢普段使えない頭は今日は冴えていたのですね。感心致しましたが、弟を危険なことに巻き込むのはよろしくありませんな｣
無表情で静かな怒りを表すその手はｷﾞﾘｷﾞﾘと相手の肩を掴み私は悪くないと思っているので丁寧に磨かれている靴をｸﾞﾘｸﾞﾘと踏んでやって見上げてやる。互いに笑い合うが全く笑ってはいない
｢ねぇ、肩痛いんだけど？離してくださる？｣
一期｢まずは私の質問に応答をお願いしたい｣
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