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光忠｢ごめんね…主…君の声が聴こえたよ。もう、迷わない。僕は僕自身に勝つ
ここで華麗に決めてこそ…だよね！反撃させてもらうよ｣
｢みつ…ただ…｣
光忠｢すぐに終わらせるから、待っててね｣
｢……ぅん……｣
辛うじて最後にみた顔は優しく笑う顔だった。
意識を失い同時に言霊が解除された刀剣たちは再び刀を構える。残りの敵を全て倒すために最後の力を振り絞る
次に目が覚めたところは天井だった
ぼーっとしていると顔を覗くようにしてこちらをみる1人の男の人がみえた
｢……ぅ、ぁ……？｣
巴｢主、目が覚めたか。俺がわかるか｣
｢ぅん……とも、えさん｣
巴｢水があるんだが飲むか｣
こくりと頷くと体を起こしてもらいごくごくと水を飲む生き返った感じがした
｢巴さん…私どれくらい寝てた？みんなは｣
巴｢3週間だな。今は政府の管轄内に入っているから安心してくれ。皆は手入れをされ無事である。被害があった場所は修復、内番や遠征を行っていた｣
｢うわ…そんなに寝てたの…？｣
ちょびっと体を動かそうにもﾎﾟｷﾎﾟｷいってちょっと怖い。マジで動いてなかったんだな…
巴｢全員に向けた言霊、燭台切光忠に貼り付けた御札。あれは特別な札であろう？自分の霊力全てを注ぎ込んだそうだな。審神者を続けられるか危うい所まで無茶をしたから霊力が戻るまで監視されていた。あと数日目を覚まさなければ俺たちと会うのは最後だったな｣
｢ま、まじですか｣
巴｢大まじだ。だからよく目を覚ましてくれた｣
ふっと口元を緩めくしゃっと頭を撫でてくれる巴さんに謝ると軽く小突かれた
巴｢俺は主がこうして目を覚ましてくれただけで十分だ。みんなの元へいくか？｣
｢うんっ｣
あの時気を失ってから3週間どのように過ごしていたのかは分からない。最後だと言われた時の皆の気持ちを考えると申し訳なくなってくる
｢おはようございますぅ…主ふっ、おっふ｣
そろーっと襖を開けて挨拶をしようとしたら胸に飛び込んできた小さなもの。びっくりしたまま下を見ると銀色の髪の毛がふるふると震えている
｢んと……いまつるちゃん…？｣
ぽすっと頭を撫でてみるとぎゅうっと更に抱き着いてきて小さな鼻をすする音が聞こえてくる
｢今剣。ただいま可愛いお顔みせてほしいな｣
今剣｢ぐすっ…おかえりなさいっ…あるじさまっ…！もう、あえない、かと……おもって……！！｣
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