Snow Manの愛され女の子。 (ページ10)

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渡辺side

昨日、女とグループを組まなきゃ行けない、みたいになって俺は嫌だと正直に言った。

だってそうだろ。俺らの売りは「ダンスとアクロバット」

あいつができるわけが無い。それで質が落ちた、だなんて言われるのは真っ平御免。

少し早めに稽古場に着いた俺は、ふらふらと歩き回ってるとあいつを含めた7人でパフォーマンスしている曲が聞こえてきた。

誰がやってんだろ、ほんの少しの好奇心で覗くと紛れもなく踊っていたのはあいつだった。

いや、まだ集合時間じゃねえし、あの汗の量だと、結構前から来てやってるってこと？

そして、驚いたのは動きの滑らかさだった。いつもは立ち位置だとかこの後はとか後のことばっか考えてたからちゃんと、見たこともなかったけど、めっちゃ綺麗なダンス踊るんだ、

がたん、と扉にぶつかってしまって、バレると思い、すぐ逃げ出した。

そして通し稽古中、最後の方になるとなんだかあいつの様子がおかしい。ターンしたあとパッと盗み見すると倒れる直前だった。

『あっぶねえ···』

顔を見ると目は閉じられ、浅い呼吸を繰り返していて、滝沢くんの指揮で稽古は一旦中止。

医務室に連れてくために抱き抱えると足や腕、色んなとこに怪我の後とか痣だらけだった。

··· こんななるまで練習してんのかよ、こいつ。