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康二の次に大変やったんはめぐやった。
宇宙との兼任、ってことになって、暫くは宇宙の仕事が立て込んどって中々稽古には顔を出せへん日が続いた。
嵐さんのバック、舞台。
久しぶりに来た。4日振り。
めぐがおらん間は私がめぐの立ち位置に立ってそれを動画にして送っといた。
目「Aちゃん、動画ありがとうございました」
『ええねんええねん。分からんとこあったら、兄ちゃんらに聞いてな。私、まだしなあかんことあるから。あ、あと、めぐ、体調だけは気ぃ付けてや。』
昨日の夜、名古屋で嵐さんのバックで踊って、最終の新幹線で東京に戻ってきた。
そのまんま家で振り入れしてたらしくて、多分全然ねてへん。
めぐは、気合いで生きてる、みたいなタイプの子で、多分限界が来てしまわな分からん。
限界が来てまうとこっちも困っちゃうのよ。
やから、そこの調節はこっちがせな、めぐの体が持たん。
とりあえず、他の人がそれぞれなんかしとるときに、めぐ呼び出してダンスの細かい指導。
変に動かさんように、重点的に。
『めぐの癖やねんけど、こうするより、こっちの方が揃って見えんねん。やから頑張ってこっちにしてみてくれん?』
目「あー、こうっすか?」
『えーっとね、手が、こんくらい。』
休憩してるときに、めぐは、
『めぐ、ちゃんと寝てる?』
目「あー、そんな寝れてないっすね、」
『あかんやん、忙しいのは分かるけど。めぐが倒れてもうたら元も子もないやろ?』
目「でも、今頑張んないと行けないんで。こんなとこでへばってらんない」
『ふは、そうやな、めぐはそういう子やったわ。』
無理するとこはあるけど、
ちゃんとできひんかったら相談しに来る。
『めぐは、昔からええ子やね。』
目「 … 俺、そんないい子じゃないっすよ」
『ふは、そっか。無理してもええけど、倒れる前に辞めてや。』
満足いくまで練習したらええんちゃう、めぐはちゃんと調節出来る子やと思うで。
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作者名:速水 。 | 作成日時:2021年1月25日 20時