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似合ってる。そう言って片方の口角だけあげた
柔らかく、柔らかく、笑った
こんな宝物ばかり増えてしまってどうしたらいいの
もうすでに私の宝箱は満たされているのに、これ以上は入らないよ
片膝を床についてる剛くん
私の手をとって名残惜しそうにキスを落とした
痺れるような甘さが身体を巡る
重力で前髪がさらりと手の甲をくすぐる
こんな些細なことも忘れたくない
忘れたくないんだ
「剛くん…」
森「大事にしろよ？」
「もちろんです…！」
森「いい子だなA」
口づけを落とした私の手の甲をぱふぱふと包みながらもう一度柔らかく笑った
甘い痺れはまだ体を回ってる
森「もういいよ、坂本くん」
坂「…ん？バレてた？」
店「あれ、きてたの？早く教えてよ〜」
坂「出ていきづらい？雰囲気 だったからさ？(笑)」
入口の影のところからふらぁっとまあくんが出てきた
ははっと笑った顔に元気が無くて少し心配になる
森「遅くなってごめん」
坂「ん。いいよ、じゃAいただいてくぞー」
「…え！？ 私ですか？」
森「靴…履き慣れてないんだから気をつけろよ」
坂「剛もあれ忘れんなよー」
森「はいはい」
剛くんとはここでバイバイらしく
ありったけの感謝と足元気をつけますを伝えて手を振る
ぶっきらぼうに背中を向けたのがなんだか切ない
そんなことを考えているのも欲張りになったからかもしれない
初めてなのに落ち着く店内を出たら、
コンクリートの地面がコツンと音を立てた
心地いいけど背筋の伸びる音で剛くんみたいと笑みがこぼれた
坂「似合うな、それー」
「嬉しいです、似合ってなかったらどうしようかと…」
坂「そんなの剛もプレゼントしないだろ(笑)」
「いや！剛くんのセンスと、私が似合うかどうかは別問題でして」
それは違うのですと真剣に説明していたら、
ばかだなあと言わんばかりに笑われた
でもコツンと頭を突かれたのが彼氏さんみたいでキュンときたからよしとする
こっちにきてからはいていなかった
高さのある靴のおかげで
まあくんとの距離が縮んだようで勝手に嬉しくなってるのは
彼女ぶっていて気持ち悪いかもしれないので
…言わないでおこう
.
終わり
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mau(プロフ) - うわぁ泣まさかの更新停止でした…続き待ってます (8月21日 6時) (
レス) @page28 id: a03b446b67 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 続き待ってます！ (2022年10月16日 20時) (レス) @page28 id: 44c57bacd9 (このIDを非表示/違反報告)
tataichihi0719(プロフ) - 続きが読みたいです…。せめて物語の中だけでも、いつもの6人であって欲しい。さみしくなっても、この物語を読むと少しだけ心が軽くなります。 (2021年3月31日 13時) (レス) id: d7d462c614 (このIDを非表示/違反報告)
丸メガネ(プロフ) - 終わってしまったのですか…？面白くて最初から一気に読んでしまいました。続きがあったらいいなぁって思ってます。 (2020年7月28日 23時) (レス) id: d043ee755e (このIDを非表示/違反報告)
ともみ(プロフ) - こんばんは！やっぱりこのお話大好きです( 〃▽〃)もうすぐ同居生活が終わると思うと寂しいですが、読んででほんとに楽しいです！！！！！ありがとうございます(^.^) (2019年1月28日 22時) (レス) id: b6c0f7eaa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泣き虫りんご | 作成日時：2017年10月28日 17時
