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車をパーキングに停めて「いくぞー」と歩き出したので付いていく
ゆっくり歩いてくれる優しさを噛み締めながら歩く
どこかの小さなビルの地下の二階にえーここ入っていいのーっていう感じのお店があった
古くて重そうなドアを剛くんが開ければバーみたいな音楽がかかった靴屋さんだった
「うわあ。ここ…すごい…」
店「いらっしゃい、森田くん」
森「ヒイラギさんこんちは」
店「子犬つれてどうしたの、拾ったの？」
森「こいつに似合いそうなのないかなあって」
店「子犬ちゃん、こんにちは、柊です」
「こんにちは、あの…子犬じゃなくてAです」
店「そうかちょっと足見せて〜」
感じのいいおじちゃんな柊さん
どうやらここの店長さんみたい
森「Aってヒールとか履くの？」
「はきますよ、地面打ち鳴らしますよ」
森「打ち鳴らすの(笑)？」
「んふふ。はい！」
店「足の感じ分かったし、ヒールね〜、僕の独断でいくとね、これ！」
「かわいい！！」
店「あと…これ！」
「かわいい！！」
店「ぷはっ、Aちゃんかわいい子だね(笑)」
森「楽しそうだなあ」
店「いいよーじゃあ履いてみて？」
アンティークなお店の奥からガサゴソと持ってきてくれたのは
他のどの靴よりもピカピカと輝いて見えて
並べられた2種類はどちらも違うデザインなのに、どちらも好みど直球で、ズドーンと突きささる。
あー、この痺れるかんじ！だいすき！
床にコトンと置かれた深い赤のパンプス
そぉっと足を伸ばしてつま先から滑り込ませる
柊さんの独断は大当たりらしくピタッとフィットした。まるで待ってたよ、って言われてるみたい
「かわいい…サイズもピッタリ…」
店「ははっ、よかった」
森「それ、そっちにする、それちょうだい」
店「もういっこ履いてないよ？」
森「でもそっち。Aいいでしょ？」
隣に置かれた淡い緑のブーティを見る
どちらもキラキラと輝いて見えたけど
自分のメンバーカラーを指差す剛くんが愛おしくて私もそちらを指差す
満足したように微笑んで、もう片方のパンプスを手に持つ
森「さあどうぞ、オヒメサマ？」
いつかの幼い日に憧れた王子様がそこにいて
私は足を伸ばす
オヒメサマになれる日が来るなんて思わなかった
ときめきの音が耳をくすぐって、両足は魔法がかかったように煌めいた
このままで居たいと願うのは…欲張りなのかな
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mau(プロフ) - うわぁ泣まさかの更新停止でした…続き待ってます (8月21日 6時) (
レス) @page28 id: a03b446b67 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 続き待ってます！ (2022年10月16日 20時) (レス) @page28 id: 44c57bacd9 (このIDを非表示/違反報告)
tataichihi0719(プロフ) - 続きが読みたいです…。せめて物語の中だけでも、いつもの6人であって欲しい。さみしくなっても、この物語を読むと少しだけ心が軽くなります。 (2021年3月31日 13時) (レス) id: d7d462c614 (このIDを非表示/違反報告)
丸メガネ(プロフ) - 終わってしまったのですか…？面白くて最初から一気に読んでしまいました。続きがあったらいいなぁって思ってます。 (2020年7月28日 23時) (レス) id: d043ee755e (このIDを非表示/違反報告)
ともみ(プロフ) - こんばんは！やっぱりこのお話大好きです( 〃▽〃)もうすぐ同居生活が終わると思うと寂しいですが、読んででほんとに楽しいです！！！！！ありがとうございます(^.^) (2019年1月28日 22時) (レス) id: b6c0f7eaa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泣き虫りんご | 作成日時：2017年10月28日 17時
