picture143 ページ2
.
幸せだから寂しい
こんなにも幸せだからこんなにも寂しい
「よし くん…っ」
井「A、ここに来てくれてありがとう」
「……うええん」
井「よしよし。よく頑張りましたー」
頭をポンポンとしてくれて
想いが溢れて息が苦しい
本当はずっとこうやって泣きたかったのかも
誰かに話を聞いてほしくて、吐き出したくて
でも誰にも話せなかった
井「最近さ、ココにシワがよってから心配してたんだよ」
「…？」
井「ほら、今も…。なんか悩んでる？」
ほらほらって私の眉間に触れる
その指先が 優しい
井「俺らのことで悩んでる？」
「……よしくん、」
井「もっとワガママになってよ。もっと楽に生きてもいいんだよ」
「…ありがとう ございます」
井「Aには笑っててほしい」
「私 だって…みなさんに笑ってて、ほしくて…」
井「うんうん」
「なのに、私のせいで…っ…」
井「Aのせいじゃないでしょ？」
ふるふると頭を振る
ちがうちがう
私が来なかったらこうは、なってないはず
井「ん〜、いやAのせいか」
「……」
井「Aがかわいいのがいけないのよねえ」
「うえ？」
井「ほら、こんなかわいいもんね〜」
「うう…、よしくんー…」
井「泣き顔が相変わらず捨てられた犬みたい(笑)」
「なん、ですかぁ…それ」
井「かわいいねえってこと…あ、そろそろ時間かあ」
「あ…。ごめんなさい…」
井「いいよ！ちょっと待ってて！」
パタパタと走っていったよしくんが
強引にまあくんを連れて帰ってきた
…まあくん！？
寝てたんじゃ…
よしくんは楽しそうだけど、まあくんびっくりしちゃってるよ？
坂「…え、うおっ？」
井「はい！じゃあここに坂本くん置いてくからさ！あとはよろしく！」
「ええ…？」
井「じゃ！いってきます！」
「いって、らっしゃい？」
井「はーい！」
坂「お、おう…？」
元気よくお仕事に向かったよしくんに手を振る
元気だなあ…。
あ、まあくん寝癖ついてる
坂「…な、なんだ、？」
「ふふっ まあくん寝癖ついてますよ？」
坂「あ、ほんと？直してこよかな」
「はい〜」
坂「んはぁー。起こし方が雑いんだよなあ」
「……まあくん…っ」
坂「A？」
「 あ、や、何でもないです！すみません」
なんでか呼び止めたくなって
声を出してから、ハッとした
呼び止めてなんて言うの？
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 485人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mau(プロフ) - うわぁ泣まさかの更新停止でした…続き待ってます (8月21日 6時) (
レス) @page28 id: a03b446b67 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 続き待ってます！ (2022年10月16日 20時) (レス) @page28 id: 44c57bacd9 (このIDを非表示/違反報告)
tataichihi0719(プロフ) - 続きが読みたいです…。せめて物語の中だけでも、いつもの6人であって欲しい。さみしくなっても、この物語を読むと少しだけ心が軽くなります。 (2021年3月31日 13時) (レス) id: d7d462c614 (このIDを非表示/違反報告)
丸メガネ(プロフ) - 終わってしまったのですか…？面白くて最初から一気に読んでしまいました。続きがあったらいいなぁって思ってます。 (2020年7月28日 23時) (レス) id: d043ee755e (このIDを非表示/違反報告)
ともみ(プロフ) - こんばんは！やっぱりこのお話大好きです( 〃▽〃)もうすぐ同居生活が終わると思うと寂しいですが、読んででほんとに楽しいです！！！！！ありがとうございます(^.^) (2019年1月28日 22時) (レス) id: b6c0f7eaa3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：泣き虫りんご | 作成日時：2017年10月28日 17時
