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車が去った後
私だけ取り残されたように動けなかった
頭に残ってるのは健くんの寂しい笑顔
苦しい胸の痛みはここに来なければ知らなかった
ゆっくり頬を伝う涙は痛みを和らげようと懸命だ
自分が痛いのは我慢できるのに
大切な人が痛いのはどうにも苦しい
携帯が着信を伝える
誰からかな
頬を叩いて涙を拭う
しっかりしろ自分
「はい！」
三『んあ。Aでた』
「健くん…？」
三『うん。元気？』
「…え？(笑)」
三『あ、笑ったな』
「うえっ、ごめんなさい…」
三「ははっ、あー(笑) 素直だねえ、」
いつもと変わらない健くんの声に安心する
安心して緊張が張りつめていた表情筋が緩んでしまうんだ
遠くから見てた時は幼い印象だったのにいつの間にか大人な男の人になってしまった
だってこんなに気遣いができてしまう
三「袋のなか見た？」
「…ふくろ？」
三「ハチミツ入ってるやつ！」
「ああ！ まだですよ、」
三「んじゃ、見て、今見て、早く！」
「え。は、はい、見まし……あれ？これって、？」
三「かわいいでしょ、俺が作ったの」
「健くんが！？」
三「ま、手伝ったって方が適切？」
袋には
見覚えのある健くんとお姉さんと選んだハチミツ屋さんのかわいい商品たちと
健くんがよく描くにこちゃんマークのクッキーが入ってた
お店の商品じゃないのはラッピングと少し愛嬌のあるその形から分かって
これを、健くんが作ってくれたの？
ただただかわいくて嬉しくてにやけちゃう
「お店のお姉さんが作ったんですか？」
三「俺だって生地こねたし！」
「ふふっ。ありがとうございます。すっごく嬉しいです！」
三「笑顔になった？元気になった？」
「はい！健くんのおかげです」
三「よしよし。じゃあー、また！A好きだよ！」
「ぇ…、健くん！？」
三「俺もだよ、俺もAがここに来てくれてよかった。」
分かりやすく、それも簡単に胸が撃ち抜かれた
たった一言に胸が高鳴って痛くて壊れそうだ
きっと今健くんは嬉しそうな顔してる
ずるい
さっきまで涙で溺れそうだったのに
今は幸せに溺れてしまいそう
全部健くんのせいで、全部健くんのおかげ
いつだって手のひらで転がされてるみたい
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ちはるん(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます！この作品に投票するためにログインしました笑 激甘希望です…^^ (2017年12月2日 22時) (
レス) id: 4f039b7d80 (このIDを非表示/違反報告)
にらこ - お久しぶりでございます！私も甘々希望です！激甘で！切なさもチョイ足しで… (2017年11月30日 2時) (レス) id: 578dda6f34 (このIDを非表示/違反報告)
ふう(プロフ) - お久しぶりです！私も激甘希望です！よろしくお願いします！ (2017年11月27日 14時) (レス) id: 95000278f7 (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - 甘々でお願いします( 〃▽〃) 続き楽しみにしてますね (2017年11月26日 10時) (レス) id: 6ef130c577 (このIDを非表示/違反報告)
まっき(プロフ) - 激甘希望です！切なさもチョイ足しで( ￣▽￣)楽しみに待ってますね！！ (2017年11月26日 6時) (レス) id: eb0dcb3743 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：泣き虫りんご | 作成日時：2017年7月10日 20時
