What is Love ？ - 4 -

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ちらっと前を見たら健ちゃんがこっちをにやにやしながら見ていた







『なに？』


「いや、なんでもない」






そう言って准くんと話し出してしまう






『もう…』







そうボヤくように言うと剛くんが
こっちを不思議そうにというか
どこか悲しそうに見てきた気がした







『ん？』


「いや、なんかあったの、健と」


『ううん、なんもないよ』


「そっか」








なにか話さないと考えている間に
打ち合わせが始まってしまう



コンサートも残りあと２週間後と迫っていて
打ち合わせが終わるとレッスンに移る








快「みんなが揃ってやるのは久し振りだな」


健「忙しい人がいっぱいいるからね」








休憩を挟みながらも
振付師の動きに合わせて踊り続ける









『ああ、難しい…』







休憩中に1人で鏡の前で踊っていたら
剛くんがそばに来てくれる








「どこ？」


『え？』


「なんか苦戦してるみたいだから」


『ああ、えっとね…』







なかなか上手くできない振りを
剛くんに教えて貰って一緒に踊る




もしかしたらなにか話すことよりも
こうやって一緒に踊ってる方が
距離が近くなってるように感じるかも








「出来てるじゃん」


『ほんと？』


「うん、完璧」


『それは言い過ぎじゃない？』


「かもな」






そう言って笑う剛くんの顔を見て
ああ、好き なんて思ってしまう



それにちゃんと剛くんが笑ってる姿
久しぶりに見たかも…







「なに？」


『え、ううん、なんでもない』







不自然だっただろうなと思いつつ
もう1回合わせてもらうことにした







『ありがとね、剛くん』


「おう」









笑顔で伝えれば
さっきの笑顔で返してくれて嬉しかった

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