Painful time to smile -2-

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剛くんが戻ってきた時には

だいぶ落ち着いてきてよかったと思ってたけど

すかさず剛くんに脇腹のこと言われて

気づいたらめくられて確認されていた





前の跡もまだ残ってるけど
そこには自分でもびっくりするぐらい
腫れ上がっていて新しい痣になっていた






もうここまでされたらほんとなんも言えないよ







『慣れてるから』






発作が起きたことで体力がなくて
力があまり入らなかった



まだコンサート前半なのに
こんなので私大丈夫なのかな…。



准くんのソロも終わり次の健ちゃんのソロも終わり
全員でステージに上がって歌い踊る




やっぱりステージの上は不思議と
さっきまでの発作がなかったかのように
軽々と踊れる






まるで魔法がかかったのかのように






気づいたらMCの時間になっていて
本ステで話をするためにみんなが集まる



動きが止まったことでまた発作が起きる



咳が止まらなくて次第に喘鳴までするようになって
自分でやばいと思ったから



健ちゃんに一言伝えてコソっと裏へハケた



ハケた瞬間に力が抜けて
苦しくなってきたのもあって
その場に座り込んでしまった




座ってじゃないと呼吸ができない




「Aちゃん！！」




またマネージャーが吸引器を吸わせてくれて
呼吸は整ったとしてもうまく呼吸ができないから
深呼吸を繰り返す




そうするといつも通り先に着替える
トニセンが裏にハケてきた





昌「Aどうした？」





カミセンの着替える場所の方に
様子を見に来てくれた




自分の言葉で大丈夫って伝えたいけど
まだ伝えられなくて



マネージャーが代わりに言ってくれた





「少し呼吸困難になってしまって
でもなんとか今治まってきてます」


昌「え！？大丈夫なのか」


「MCの間だけ休憩させます」


昌「わかった。メンバーに伝えとく」


『ごめ……ん。あり…がと…う』





途切れ途切れだけどそれだけはしっかり伝えた



呼吸は少しずつ整ってきて
スタッフさんが気遣ってくれて
酸素ボンベを持ってきてくれた






私、スタッフさんにまで迷惑かけてる





それが申し訳なくて、自分が情けなくて

脇腹もズキズキ痛くなってきたけど





これ以上わがまま言っていられない




そう思って言えずにいた

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