ナムグルの紅一点ちゃん【TXT】

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BGside






『あぁ、テヒョナ、肩貸して…』


TH「何で僕…」


『1番小さいから。』


TH「ひどい。」








リハが終わって、テヒョンの肩を借りながらステージを降りたヌナ。もうはたから見たらただの病人だからね？


誰もがヌナのことを心配そうに見つめてるけど、当の本人は全く気にする様子もない。


そんなこんなで本番が始まった。


ヌナは、メイクヌナにこれでもかってくらいチークを塗りたくられて、ふらつく足元を必死に制止しながらステージに上がった。









−Aさんは、日本に来て最初に何を食べました？


『あー、うどん？を食べました！すごく美味しかったです〜！』


SB「美味しすぎて、いっぱい食べてましたAさん。」









まさか高熱を出してる人とは思えない振る舞いぶり。


さすが、ヌナのプロ意識には本当に尊敬する。









−それではみなさんお待ちかね、6人の洗練されたステージをお楽しみください！








曲を披露する時間になって、定位置につく僕ら。


1列になった時、僕の後ろにいたヌナが、グッと僕の腰を掴んだ。


そんな振りはないから、一瞬焦って後ろを見ようとしたら、前見て、って小さく小突かれた。


え、これってかなりやばいやつじゃないの？しんどいならそう言いなよ…


って、そんなこと言ったって聞かないのは百も承知だけど…


それでも、そこからヌナは、ビックリするぐらい完璧なパフォーマンスを披露して、MOAを魅了させた。









『今日はほんとに、来てくれて、ありがとうございました〜！』


SB「また会いましょう〜！」









全てのコーナーが終わって、たくさんの歓声に包まれながらステージを降りる。


この瞬間、僕らはスっと重りが取れたみたいに気が抜ける…って…









HK「ヌナっ！！！！！」









僕らが完全にステージからはけ切った瞬間、


目の前で、ヌナが大きな音をたてて倒れた。








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