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ロックハート(以下ギル)「おや？そちらのお嬢さんは？」
奴は教授のそばに居た私を見ながらそう言った。
貴女「…教授、私そろそろようがありますので、せめてポートキーを作っていただけるとありがたいのですが」
近くにいる教授にだけ聞こえるような小さな声でそう伝えた。
今、ロックハートには私の後姿しか見えていない。
少なくとも、この髪のせいで顔を見られているということはないだろう。
まぁ、私の場合赤い目を見られた時点で終わりなのだが。
セブ「…何かご用ですかな？今日はもうすぐ別のお仕事があるとお聞きしておりますぞ？」
教授もなんとなく察してくれたらしく、ロックハートを外に出そうとしてくれた。
ギル「ええ、そうではありますがこのギルデロイ・ロックハートにレディのお名前もお聞きせずに帰れと仰るのですか？」
セブ「レディ…彼女は生徒ですぞ。今聞かずとも、新学期が始まれば嫌でも覚えることになりましょう」
教授がロックハートと格闘している間、私は何故か新品の包帯を見つけた。
本当に何故だかわからない。
まさか教授は怪我でもしているのだろうか。
いや、それもあるがさすがにこれは…。
などとも一瞬思ったが、何故か奴に目を見られたくなかった。
教授の後ろに回り、私の特徴的過ぎる色を隠す。
何度か目の辺りにまきつけ、完璧に視界が閉ざされたことを確認し、教授の後ろから顔を出す。
貴女「…教授…」
普段出さないようなか弱い声でそう呼び、何かを演じる。
こういうとき、卿と同じ血というのは役に立つ。
彼も殆どの時間を演じて過ごしていたのだろう。自分自身、急にこんな対応ができるとは思ってもいなかった。
ギル「おや…君は眼が見えないのかい？」
そんな声に一度だけビクッとし、怯えたように小さくなる。
そのあと、一度だけコクンと頷けば奴は胡散臭いため息をつく。
ギル「君のその白い肌に漆黒の髪、赤い唇には綺麗な輝かしい黒い瞳が輝いているのが私には分かりますよ。きっと私がなんとかして差し上げましょう！」
自信満々なその声がやはり気持ち悪い。
コイツにハリーは腕の骨を抜かれたのだ。
私はまだ本当に視力を失うわけには行かない。
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左右田中毒 - いつも見させて頂いております。 貴女様の手掛ける作品はほとんど見ていますが、その中でもこの作品は特に好きです。これからもゆっくり更新なさってください。応援しています (2016年2月20日 23時) (
レス) id: 0cfe4c43b6 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 更新頑張ってください！！！！！！！！！！！！ (2015年7月6日 22時) (レス) id: a9f5c2f56e (このIDを非表示/違反報告)
(名前)芽衣(プロフ) - 今まで見たものとは違った視点でとてもおもしろいです！！ 今１番のお気に入り作品なので、続きがとても楽しみです！！ どうか早めの更新お願いいたします！！！ (2015年6月29日 20時) (レス) id: aa30ebdc14 (このIDを非表示/違反報告)
姑少女 - 深い内容で面白いです。忙しいと思いますが、更新待ってます。 (2015年6月28日 22時) (レス) id: 678d61674c (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 更新ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー (2015年6月15日 20時) (レス) id: 8e7061f8ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛍光灯 | 作成日時：2014年9月10日 19時
