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貴女「皆さん、先程は一体何を驚いていたのですか？」
あの教室から談話室への廊下を６人で占領しながらそんなことを聞いてみた。
一体何に対して驚いていたのか、私にはさっぱり検討もつかない。
まぁ、全員が私を見ていたということで私がその原因であることは安易に予想できるが、もしそうだとしても私のどの行動が彼等を驚かせたのかが分からない。
パン「その…たぶん、なんだけどね」
隣を歩いていたパンジーに視線を向ければ彼女にしては控えめに口を開いた。
パン「A、さっき初めて私たちの前で舌打ちしたじゃない？」
意外だったのよ…と、彼女の言った言葉に同意するかのようにしてドラコとザビニが首を縦に振った。
貴女「あら、私だって人間ですもの。それ位しますよ」
ねぇ？と背後を歩いているであろうセオドールにそう聞いても、彼は表情を崩さずに視線をそらすだけだった。
貴女「皆さん、私を何か別なモノだと勘違いしていませんか？」
ザビ「例えば？」
貴女「さぁ…これと言って例えられるモノがありませんが…私は皆さんが思っている程完璧な人間ではありません」
笑いを含みながらそう告げても、この場にいる全員が私とは違う私を想像してしまっているようだった。
セオ「…Aは、例えるのなら蛇」
貴女「蛇？」
同じ単語を繰り返して聞きくと彼はもう一度口を開く。
セオ「未来の全てを知っているかのような瞳は、周囲の全てを飲み込む」
未来の全てを知っている。そんな言葉に、不覚にも一瞬表情を変えてしまった。
私は比較的彼に、セオドール・ノットという人に私という人物のヒントを与えていた。
聡い彼のことだ。もしかすれば私の正体をなんとなく察してしまったのかも知れない。
じっと見つめてくる彼の瞳を見返せば、背筋にゾクゾクとした悪寒が走る。
貴女「何を…私に予知能力がないことはご存知でしょう」
なるべく軽くそう返すも、彼は頷くだけだった。
パン「ね、ねぇ？そろそろ戻らない？」
パンジーにローブの袖を引っ張られ、やっと私の足が止まっていることに気づいた。
ドラ「そうだな、次は薬学だったか？」
貴女「え、えぇ…そう、ですね」
あまりこう言う空気に慣れていないであろう２人がそう働きかけてくれたおかげで、どうにか再び歩き出すことが出来た。
パンジーの話を聞きながらチラリと後ろを向くと、いつもとまったく変わらない彼がいた。
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左右田中毒 - いつも見させて頂いております。 貴女様の手掛ける作品はほとんど見ていますが、その中でもこの作品は特に好きです。これからもゆっくり更新なさってください。応援しています (2016年2月20日 23時) (
レス) id: 0cfe4c43b6 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 更新頑張ってください！！！！！！！！！！！！ (2015年7月6日 22時) (レス) id: a9f5c2f56e (このIDを非表示/違反報告)
(名前)芽衣(プロフ) - 今まで見たものとは違った視点でとてもおもしろいです！！ 今１番のお気に入り作品なので、続きがとても楽しみです！！ どうか早めの更新お願いいたします！！！ (2015年6月29日 20時) (レス) id: aa30ebdc14 (このIDを非表示/違反報告)
姑少女 - 深い内容で面白いです。忙しいと思いますが、更新待ってます。 (2015年6月28日 22時) (レス) id: 678d61674c (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 更新ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー (2015年6月15日 20時) (レス) id: 8e7061f8ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛍光灯 | 作成日時：2014年9月10日 19時
