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私が卿を“親族”と表現しても、全く驚いたそぶりをしなかった。
セオ「…じゃあ、Aは“特別”を護ろうとして奴等を助けたの？」
貴女「えぇ、あの程度では致命傷にはならないでしょうが、彼等の最期を見るのは私のしたいことの１つです。私が彼等の心臓に杖を向けるまでは、彼等には生きていてもらわねば困ります」
セオ「…そう言うことなら、僕も協力する」
彼はそれまで盤上に向けていた瞳を私に向けてそう言う。
いつも通り静かではあるが、はっきりと、何処か強い意志が感じられる声だった。
貴女「あら、それは心強い。ですが…今はまだ、その時ではないでしょう。彼等以上に、私達は力をつけねばなりませんから」
今の私は、この世界にやっと順応できた状態だ。
それはハリーやハーマイオニーも同じだが、ロンだけは違う。
今の段階の彼がチェス以外で役に立つようには思えないが、もしもということがある。
それに、私というイレギュラーがいる以上、私の知っている物語ではない可能性だって、まだ捨てられはしない。
あの初代悪戯仕掛け人として約２０年前のホグワーツにその名を轟かせたジェームズ・ポッター。
彼が少しでも本気で卿に対する対策をしていたのならば、卿とて無傷では済まないだろう。
ピーター・ペティグリューのようにアニメーガズとなり、今か今かと卿やダンブルドアの首を狙っているのかも知れない。
そんなありそうでない、なさそうである可能性も視野に入れつつ、とりあえず４年間待ってみよう。それが今の私の考えだ。
セオ「Aはたまに、全てを知っているような瞳をする」
視線を向けたまま、彼はそう言った。
貴女「全てを知っている…もしそれが可能だとすればこんな世界でも楽に過ごせるのでしょうね」
セオ「…そう…だね」
それっきり、彼は何も話さなかった。
幸い、パンジー、ドラコ、ザビニの３人はゲームに夢中で、クラッブとゴイルは既に半分寝ているので会話を正確に記憶しているのは私達だけだろう。
時計は既に１２時を過ぎていた。
私達の今の身体的年齢を考えると夜更かしというには遅すぎる。
貴女「皆さん、そろそろお開きにしませんか？」
パン「あら！もうこんな時間！」
ブレ「戻るか」
そんな言葉を最後に、男子勢は元の部屋へと戻って行った。
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匿名希望 - 姿現しでは？ 普通に姿『消し』の反対は姿『現し』だと思うのですが…… (2015年1月13日 19時) (
レス) id: d3e937bb77 (このIDを非表示/違反報告)
蛍光灯(プロフ) - 黒の人さん» 黒の人様、ありがとうございます。なお、秘密の部屋は本章がかなり長引いてしまったため、続きは続編記事での連載となりました。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。 (2014年9月10日 17時) (レス) id: e6968aead3 (このIDを非表示/違反報告)
黒の人 - 秘密の部屋続き待ってます (2014年9月10日 17時) (レス) id: d9b5d79721 (このIDを非表示/違反報告)
蛍光灯(プロフ) - 黒の人さん» 黒の人様、いつもありがとうございます。ただいま日記リドルと主人公をどう対面させようか検討中ですので、もしかすれば近いうちに会話が実現するかもしれません。気長にお待ちください。 (2014年9月6日 23時) (レス) id: cde8c169d6 (このIDを非表示/違反報告)
黒の人 - ヴォルデモートと主人公の会話が気になってきます。続き見たいです。 (2014年9月6日 20時) (レス) id: d9b5d79721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛍光灯 | 作成日時：2014年3月8日 17時
