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応接間に案内すると、彼はこんなことを尋ねてきた。
ルシ「君以外に人が見られないようだが…？」
貴女「えぇ、この屋敷は私以外誰も住んでいませんから」
そう応えると、彼は表面だけ申し訳なさそうにする。
ルシ「しもべ妖精もいないのか？」
貴女「えぇ、この屋敷で私以外の存在を見たことはありません」
それでも、質問を続けてくる辺り、今日の目的は私の素性をあばくことなのかも知れない。
日記の中の卿にでも聞けば、卿が私の存在を知らずとも、私の両親の情報ぐらいは入りそうなものだが…。
ルシ「君は今まで何処で何をしていた？」
貴女「……¨何処で何を¨、とは？」
ルシ「ゴーント家といえば、あのサラザールの末裔。その名家の子女である君の名を、私が知らないはずがないのでね」
…本来ならば、彼は私の名を知っているのであろう。
少なくとも、私は彼の生まれる１０年前にはこの世界に存在していることになる。
もし、卿と私に交流があり、かつ、アブラクサスとも面識があったとすれば、私と彼がお互いの存在を認識するのは必然といえよう。
貴女「…私は、幼いころに両親を失くし、孤児としてマグルに育てられました…。こちら側に戻り、肖像画の父から家督を継いだのも、最近のことです」
ルシ「マグルに？」
貴女「えぇ、それを、ダンブルドア校長は私に課した¨使命¨とおっしゃいました」
マグルと聞いた瞬間、彼は顔をしかめた。
ルシ「ならばなぜ、我がマルフォイ家を知っていた？ドラコの話では、妻の出身まで言い当てたそうではないか」
あぁ、確かそんなこともあった…かも知れない。
貴女「あら、それ位知っていて当然でしょう？ゴーントの血を甘く見ないでください」
ルシ「ゴーントの血…」
貴女「えぇ、あの¨名前を呼んではいけないあの人¨と同じ血です」
瞬間、彼の表情が強張る。
貴女「ほら、瞳も同じ深紅でしょう？」
暫くの間、彼は私の瞳の色を見つめていた。
が、何かの拍子に我に返ったらしく、咳払いをする。
ルシ「残念ながら、私はあの方のお姿を拝見したことがないのでね」
貴女「そうでしょうね…Ｍｓ，レストレンジならばともかく、貴方は正しいお方。闇になど堕ちないのでしょう」
再び彼の表情に変化が見られる。
ベラトリックスの名が出ると、若干ではあるが顔色が悪くなった様にも感じる。
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匿名希望 - 姿現しでは？ 普通に姿『消し』の反対は姿『現し』だと思うのですが…… (2015年1月13日 19時) (
レス) id: d3e937bb77 (このIDを非表示/違反報告)
蛍光灯(プロフ) - 黒の人さん» 黒の人様、ありがとうございます。なお、秘密の部屋は本章がかなり長引いてしまったため、続きは続編記事での連載となりました。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。 (2014年9月10日 17時) (レス) id: e6968aead3 (このIDを非表示/違反報告)
黒の人 - 秘密の部屋続き待ってます (2014年9月10日 17時) (レス) id: d9b5d79721 (このIDを非表示/違反報告)
蛍光灯(プロフ) - 黒の人さん» 黒の人様、いつもありがとうございます。ただいま日記リドルと主人公をどう対面させようか検討中ですので、もしかすれば近いうちに会話が実現するかもしれません。気長にお待ちください。 (2014年9月6日 23時) (レス) id: cde8c169d6 (このIDを非表示/違反報告)
黒の人 - ヴォルデモートと主人公の会話が気になってきます。続き見たいです。 (2014年9月6日 20時) (レス) id: d9b5d79721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛍光灯 | 作成日時：2014年3月8日 17時
