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クィ「蟲？」
対象に覚えがないのか、先生は眉をひそめた。
貴女「えぇ、例えば…小鹿…なんてどうでしょう」
¨小鹿¨と言っても先生には伝わらなかった様で、ますます不機嫌さを顔に出す。
貴女「小鹿はもう直ぐ手駒を揃えます。無自覚のうちに、彼を苦しめていく」
瞬間、先生が何かに気づいたような表情をした。
もしかしたら、¨小鹿¨の正体に気づいたのかも知れない。
クィ「っ…早急に、手を打たねば…」
貴女「あら、小鹿に対して何の対策も講じていらっしゃらなかったのですか？」
すると今度は私を睨み付けてきた。
クィ「そのようなことは…」
そんなとき、先生の背後にあるステンドグラスが勢いよく弾けた。
貴/クィ「「っ！！！」」
しかし、ガラスの破片が降り注いでくることは無い。
周囲を見渡せば、本来ならば私の皮膚や衣服を切り裂いていたであろう破片は実態を保つことなく、ほんの一瞬だけの光を反射すると、みるみるうちに空気と同化してゆく。
その中央に目をやると、どうしてこんなことが起こったのか、その謎が解けた。
半透明の馬に乗った、これまた半透明の騎士風の男性がいたのだ。
クィ「…ゴー…ス、ト？」
見るからに¨ゴースト¨な男性は周囲を見回し、私たちの存在に気がつくと、馬に乗ったまま近づいて来た。
ゴースト『おや、これはこれは…スリザリンの姫君、このようなところで一体何を？』
貴女「？…あの？」
クィ「っ！ミ、Ｍｓ，ゴーント…ぎ、疑問はと解けましたか？」
…まぁ、先生がこんなことを言い出すのも不思議ではない。
ここは先生に合わせよう。
貴女「はい、クィレル先生。ありがとうございました」
そうやっていつものあの顔で返せば、あのゴーストも¨生徒¨が¨教師¨に質問していただけ。と解釈してくれたようだ。
ゴースト『では姫君は私が寮へと送り届けるとしよう。最近は物騒な世の中ですからな』
クィ「そ、そうですか、おお願いします」
ゴーストが馬から降りる瞬間、一度だけ先生ではない何者かの視線を感じた。
その瞬間、少しだけ先生の表情が変わったので、きっとこれは卿のものなのだろう。
生徒らしく先生に礼を言うと、ゴーストは馬を引きながら私の斜め前を歩き出した。
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匿名希望 - 姿現しでは？ 普通に姿『消し』の反対は姿『現し』だと思うのですが…… (2015年1月13日 19時) (
レス) id: d3e937bb77 (このIDを非表示/違反報告)
蛍光灯(プロフ) - 黒の人さん» 黒の人様、ありがとうございます。なお、秘密の部屋は本章がかなり長引いてしまったため、続きは続編記事での連載となりました。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。 (2014年9月10日 17時) (レス) id: e6968aead3 (このIDを非表示/違反報告)
黒の人 - 秘密の部屋続き待ってます (2014年9月10日 17時) (レス) id: d9b5d79721 (このIDを非表示/違反報告)
蛍光灯(プロフ) - 黒の人さん» 黒の人様、いつもありがとうございます。ただいま日記リドルと主人公をどう対面させようか検討中ですので、もしかすれば近いうちに会話が実現するかもしれません。気長にお待ちください。 (2014年9月6日 23時) (レス) id: cde8c169d6 (このIDを非表示/違反報告)
黒の人 - ヴォルデモートと主人公の会話が気になってきます。続き見たいです。 (2014年9月6日 20時) (レス) id: d9b5d79721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛍光灯 | 作成日時：2014年3月8日 17時
