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校長室から出ると、それほど時間が経った感覚がないにも関わらず、深夜特有の静寂を感じる。
時計も窓も近くにないため、今が何時なのかもわからない。
まぁ、こんな雰囲気なのだ。
それなりの時間にはなっているのだろう。
貴女「………何なんですか…全く…」
先程教授について歩いた廊下を歩いていた筈なのだが…ここは一体何処だろう。
周囲に見覚えのある肖像画もないし、像もない。
肖像画の中の人物に道を尋ねようとしても彼等は皆熟睡している様で、声をかけても反応がない。
ゴースト達の姿も周囲にはなく、見回りをしているであろう監督生の気配すら感じられない。
貴女「チッ…あの爺め…」
きっと校長はこうなることを予測した上で、校長室から１人出てゆく私をそのままにしたに違いない。
？？「っ！…だっ、誰です！！」
貴女「はい？」
突然廊下に響いた声に多少イラつきながらもその方向を見ると、先程教授と共にすれ違ったあの捨てｇ…クィレル先生がいた。
クィレル(以下クィ)「あっ、貴女はっ…先程ス、スネイプ先生と、あ、歩いていた…」
どうやら先生は私を知らないらしい。
貴女「…はい、A・ゴーントといいます」
ビクビクとしながらも脳内の何処かで私の名を知っていたのか、それともゴーント姓に反応したのかはわからないが、少し先生の表情が変わった。
貴女「その…道に迷ってしまって…」
そう言いながら先生を見上げれば、彼はあの変な笑みを浮かべていた。
クィ「あ、あぁ…み、道に…」
貴女「えぇ、あの…スリザリン寮へはどう行けばいいですか？」
クィ「そ、それならっ、わ、私がっ…あ、案内しましょうかっ？」
貴女「宜しいのですか？」
クィ「わっ、私も、少しそちらの方面によ、ようがあるので」
…用事。
それは、卿に関することなのだろうか。
貴女「では、よろしくお願いします」
そう言って先生の隣に行けば、なんとなくニンニクの香りがする。
こんな小細工で卿を隠しとおせるとでも思っているのだろうか。
きっと校長は既に卿、もしくはその配下である何かが城になんらかの形で入り込んでいることは知っている。
これだからあの偽善爺は…。
クィ「ミ、Ｍｓ，ゴーント？ど、どうか、しましたか？」
貴女「いえ、何でもありませんよ…」
さて、そんな校長に対し、卿は私の存在に気づいているのだろうか。
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匿名希望 - 姿現しでは？ 普通に姿『消し』の反対は姿『現し』だと思うのですが…… (2015年1月13日 19時) (
レス) id: d3e937bb77 (このIDを非表示/違反報告)
蛍光灯(プロフ) - 黒の人さん» 黒の人様、ありがとうございます。なお、秘密の部屋は本章がかなり長引いてしまったため、続きは続編記事での連載となりました。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。 (2014年9月10日 17時) (レス) id: e6968aead3 (このIDを非表示/違反報告)
黒の人 - 秘密の部屋続き待ってます (2014年9月10日 17時) (レス) id: d9b5d79721 (このIDを非表示/違反報告)
蛍光灯(プロフ) - 黒の人さん» 黒の人様、いつもありがとうございます。ただいま日記リドルと主人公をどう対面させようか検討中ですので、もしかすれば近いうちに会話が実現するかもしれません。気長にお待ちください。 (2014年9月6日 23時) (レス) id: cde8c169d6 (このIDを非表示/違反報告)
黒の人 - ヴォルデモートと主人公の会話が気になってきます。続き見たいです。 (2014年9月6日 20時) (レス) id: d9b5d79721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛍光灯 | 作成日時：2014年3月8日 17時
