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それから暫くたち、私は現在校長室にいる。
勿論、今回も教授はついてきてくれなかった。
ダン「ホグワーツでの生活はどうじゃね、A」
貴女「私のことは余所余所しく¨ゴーント¨とお呼びください。それに、入学当日にそのようなことを聞かれましても返答に困ります」
いつもの微笑みを浮かべる校長に対して私もそれで返せば少しの沈黙が生まれる。
今現在、あの肖像画の群れには１つも顔が出ておらず、あの不死鳥も何処かに行ってしまっている様だ。
この広い室内に響くのは私の背後にある今日使われた組み分け帽子の唸りの様な呼吸のみ。
騒がしいのが好き。と言う訳ではないが、こんな空気を好んでいるわけでもない。
こういう場合はすぐさま用事を済ませるに限る。
貴女「今日、私を呼び出したのは情報がほしいからでしょう？」
ダン「そうじゃな」
本性が知られている相手には言葉を選ばないのだろうか、この人物は。
ダン「じゃが、今回はまず君の要求をのもうと思うておる」
貴女「あら？宜しいのですか？」
ダン「わしにできることならば、じゃがの」
長く伸びた自慢であろうひげに手櫛を入れながら、校長は私を試すような瞳で見ている。
常に私を表情だけで見ている彼としては、かなり珍しいことに感じる。
貴女「…では、私への監視を一切止めてください」
すると校長は驚く様子を見せず、そのままの様子で私を見続ける。
貴女「気づかれないとでもお考えでしたか？」
ダン「そうじゃ、何時から気づいておった？」
貴女「初めに、貴方にお会いしたときから」
そう伝えると、背後にあった幾つかの視線が消える。
感覚からするとそれなりの数があった様だ。
さすが、最強といわれているだけはある。
貴女「今年のハロウィーンの日、卿の駒が動き出します」
そう言いながら私は立ち上がる。
もうここに用事はないからだ。
貴女「でも、貴方は手駒を動かさないのでしょう？」
校長室を出る間際、口元だけに笑みを浮かべながら校長を見れば、既に先程の瞳はなくなっていた。
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匿名希望 - 姿現しでは？ 普通に姿『消し』の反対は姿『現し』だと思うのですが…… (2015年1月13日 19時) (
レス) id: d3e937bb77 (このIDを非表示/違反報告)
蛍光灯(プロフ) - 黒の人さん» 黒の人様、ありがとうございます。なお、秘密の部屋は本章がかなり長引いてしまったため、続きは続編記事での連載となりました。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。 (2014年9月10日 17時) (レス) id: e6968aead3 (このIDを非表示/違反報告)
黒の人 - 秘密の部屋続き待ってます (2014年9月10日 17時) (レス) id: d9b5d79721 (このIDを非表示/違反報告)
蛍光灯(プロフ) - 黒の人さん» 黒の人様、いつもありがとうございます。ただいま日記リドルと主人公をどう対面させようか検討中ですので、もしかすれば近いうちに会話が実現するかもしれません。気長にお待ちください。 (2014年9月6日 23時) (レス) id: cde8c169d6 (このIDを非表示/違反報告)
黒の人 - ヴォルデモートと主人公の会話が気になってきます。続き見たいです。 (2014年9月6日 20時) (レス) id: d9b5d79721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛍光灯 | 作成日時：2014年3月8日 17時
