プロローグ ページ2
私は、自分の全てが大嫌いだった。
A・Ｓ・ゴーントというとても日本人とは思えない名前に、血をそのまま映したような紅い眼。
病気かと間違えられる程血の気のない肌に、死んでいるのではないかと思う程冷たい体。
それだけならまだしも、蛇の言葉が理解できたり、周囲でたまに物が壊れる。
自分でも異常者だと思う。
だからなのか、二次元へとのめり込み、今では世間でいうオタクになった。
その先で、私は自分を好きになる物語に出会う。
その中の人物、ヴォルデモート卿…トム・Ｍ・リドルに、私はある意味そっくりだった。
黒い髪に紅い瞳、白い肌や蛇との会話。
そして彼の母親、メローピー・ゴーント。
彼女のと私の姓が全く同じなのには驚いた。
そんなことがあり、私は自分に自信を持ったが、それと同時にあることを考えるようになった。
なぜ、私はハリポタの登場人物ではないのだろう。
私の世界は、ここじゃない。
いかにも厨二的な考え。
勿論、こんなことを他人に言ったことはない。
今日も普通の日常が始まり、終わってゆく。
そしていつかこの考えも薄れ、死んでゆくのだと思うと、ついた自信も消えてゆく。
まるで自分自身のことを否定しているような気がしてならない。
そんな日々が崩れ去ったのは、ある夏の日だった。
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匿名希望 - 姿現しでは？ 普通に姿『消し』の反対は姿『現し』だと思うのですが…… (2015年1月13日 19時) (
レス) id: d3e937bb77 (このIDを非表示/違反報告)
蛍光灯(プロフ) - 黒の人さん» 黒の人様、ありがとうございます。なお、秘密の部屋は本章がかなり長引いてしまったため、続きは続編記事での連載となりました。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。 (2014年9月10日 17時) (レス) id: e6968aead3 (このIDを非表示/違反報告)
黒の人 - 秘密の部屋続き待ってます (2014年9月10日 17時) (レス) id: d9b5d79721 (このIDを非表示/違反報告)
蛍光灯(プロフ) - 黒の人さん» 黒の人様、いつもありがとうございます。ただいま日記リドルと主人公をどう対面させようか検討中ですので、もしかすれば近いうちに会話が実現するかもしれません。気長にお待ちください。 (2014年9月6日 23時) (レス) id: cde8c169d6 (このIDを非表示/違反報告)
黒の人 - ヴォルデモートと主人公の会話が気になってきます。続き見たいです。 (2014年9月6日 20時) (レス) id: d9b5d79721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蛍光灯 | 作成日時：2014年3月8日 17時
