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まさか(2) ページ9

松岡と会った一週間後、郁弥はとある大会に来ていた。

今日はブレのみ出ることになっている。

そろそろ用意をしなくてはいけない時間になってきた。

ベンチに座っていた郁弥は荷物を持って立ち上がった。


「行ってくるね」


隣に座っていた日和に一言言い、更衣室へ向かう。

水着に着替え、プールへと足を運ぶ。

合図と共に台に乗り、姿勢をつくる。

ぴっ!

電子音が鳴り、ブールに飛び込む。


____________________

折り返し、スタートまで戻ってきた郁弥はぷはっと顔を上げ電光掲示板を見上げる。



1 桐嶋郁弥



自分の名前の横に書いてある順位に胸を躍らせ、小さくガッツポーズをする。

早くさあやに知らせたい。

そう思い、急いでシャワーを浴び、ジャージに着替える。

廊下にでて、ちょうど喉が渇いていたことを思い出し、自動販売機に向かう。

そこで見てしまったのだ。

松岡がさあやを抱きしめている姿を。

さあやは抱きしめ返してこそはいないものの、その手はだらんと下にたれている。

その後、意識が戻ったころにはベンチに座っていた。

無意識の内に戻ってきてしまったらしい。

隣を見ると日和が心配そうな顔で覗き込んでいる。


「郁弥...?どうしたの?」


「さあやが松岡に抱きしめられてた。」


僕の言葉に日和ははっと息をのむ。


「さっき...自販機のとこで...」


言いながら頬に生暖かいものが触れる。

触ってみるとそれは涙だった。

涙はとめどなく溢れてくる。

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みのり - まいまい☆さん» この作品のアドバイスをしました、見てみて下さいね!辛口が意外と難しくて上手く出来ていないのですが…… (2019年8月14日 14時) (レス) id: 671f4436ea (このIDを非表示/違反報告)
まいまい☆ - 紅夜の黒猫さん» ありがとうございます。読みやすいとは感激です! (2019年8月6日 8時) (レス) id: e4e68df0f1 (このIDを非表示/違反報告)
紅夜の黒猫 - 参加していただきありがとうございます。読んでいてとてもおもしろかったです。内容も頭に入りやすく、とても読みやすかったです (2019年8月4日 12時) (レス) id: 3aef5a37b1 (このIDを非表示/違反報告)
まいまい☆ - 江梨もぐさん» ありがとうございます!いつもコメントなどを頂いてすごく励みになっておりました!次作も頑張りますね...!本当にありがとうございました! (2019年1月11日 6時) (レス) id: c479711da3 (このIDを非表示/違反報告)
江梨もぐ - こんばんは。ずっと陰ながら応援させていただいておりましたが、ついに最終回とは… 次作も楽しみにしてます!これから応援してます、頑張ってください! (2019年1月10日 23時) (レス) id: 18af6740d4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まいまい☆ | 作成日時:2018年12月27日 15時

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