26 ページ26
「へぇー…。あの沖田って奴、本当に一目惚れだったんだな。」
ペラペラめくるアルバムに写る沖田はどれもAを目で追っているものばかりだ。
「…。なんかムカつくなぁ。」
チッと舌打ちが聞こえ土方は苦笑だ。
土「まぁあんな事あったけどよ。ちゃんと好いてたのは本当だぜ。」
「だからって何だよ?お前らがやった事は変わらねぇだろ。」
胡座をかき苛立たしげに話せば沈黙が訪れる。
土「そうだな…お前らの言う通りだ。」
気まずそうにタバコを吸ってはため息のように吐き出し、別のアルバムを見る。
土「あ?なんでこれがココにあんだ?」
「なんだよ?」
不思議な顔で見るアルバムに蛇骨もヒョイッと覗けば、そこには今と大して変わらない歳頃の妹と真選組が写っていた。
土「こりゃぁ去年行った温泉旅行の写真じゃねぇか。」
「温泉リョコー?なんだそれ?」
はぁ?と言うように腕を組み、土方の見るアルバムを受け取ってまたペラペラとめくる。
「スゥ、、。なんっでコイツこんなにベッタリなんだよ。」
そこにはどこにいてもAにベッタリくっつく沖田の姿。
土方はその忌々しげな顔からアルバムを破くのではとハラハラしてしまっていた。
土「あー。こん時か。そういやぁこの温泉も大変だったなぁ…」
「??」
土「Aの奴、顔も体つきもいいだろ?だから男が寄ってきちまって総悟が警戒しまくってたんだよ。」
「ぶっ殺せばいいだろ?」
蛇骨の発言にズコッ!?とコケる土方。
土「ここはお前らがいた戦国じゃねぇんだ。むやみやたらにんな事できねぇのはお前も痛感してんだろ。」
あー。確かに。
とつまらなそうな顔をして「それで?」と聞く。
土「?何がだよ?」
「だから、何されたんだよAは。」
5人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たまごやき | 作成日時:2022年3月18日 13時