さようなら、皆。 ページ28
「さ、さい…ごに…き…て、くださ…ﾋｭｰ、ﾋｭｰ…」
赤「なんじゃ…」
「せんにゅ…だった、けど…ゲホッ、ゲホッ！！」
エ「A、もう喋んな！！死んじまう！！」
赤「…手遅れじゃぁ…」
エ「んだと！？」
「え…す…。しぃー、です、」
エ「っ！！」
船に乗ったはずの人達が大声をあげてこっちに向かってきているのがわかります。
私はもう…助かりませんから、最期に言っておきたいんです。
「あなたの…ぶか、、で、よか…た…」
赤「！！！」
あ、涙が…
溢れて…
「たのし…か、た。あり…が…」
赤「このっ！！！アホ助がぁ！！！！！」
エ「おい、A？嘘だろ！おい！！！おい！！」
遠くでエースの声が聞こえてきます。
ザ「A！！」
ボス？？
ザ「起きろ！！命令だ！！！」
ごめんなさい、ボス…
痛くて痛くて…起き上がれないんです…
ザ「A！！！」
「……ス…」
ザ「！！？」
「だ…い…すき…です。どうか…ごぶじ…で…(ニコッ)」
言えました、かね？
最期にちゃんと、ボスとお別れできましたよね？
ボス、こんな顔して泣くんですね？
私の死で泣いてくれるなんて…
地獄に堕ちても、私は笑って過ごせます。
ハ「う、うそでしょ？A！！」
べ「おい起きろよ！！A！！」
ツ「そ、そんな！！なんとかならないの！？」
獄「ルッスーリア！！お前の晴れの炎はどうした！！」
ル「やってるわよ！！でも…私も戦った後だから炎が足りないの！！」
ス「マーモン！！お前の幻術は！？」
マモ「僕の炎も、残りわずかだったんだ！！延命したところで…Aの苦しみが増えるのは明らかだよ、スクアーロ」
山「おい！！しっかりしろってA！」
ツ「俺達まだなにも恩返しできてないんだよ！？A！！」
イ「A！！死ぬんじゃねぇ！！！っ、こ、子供…欲しいって言ったのはお前さんだろ！？A！！」
目の前が…ボヤけて…
皆、泣いてます？
イゾウさんも…お兄ちゃんも…
あ、マルコ…
マ「A…！！A！！！」
…泣かないでください…
そんなんじゃ私、安心して逝けないじゃないですか…
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作者名：たまごやき | 作成日時：2022年6月25日 22時
