サメ妹と鯨10 (ページ3)

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あと一週間ページ3

ー三年後ー

あれから三年。

作戦の決行は一週間後に差し迫っています。

「(落ち着いて。ここまでちゃんと準備して来ました。)あともう少しです…」

長かったこの三年と言う時間。

その間にも敵対ファミリーは何組か集まり、総勢15のファミリーと200を超える部下達が、一週間後にマリージョアに向かいます。

「(どんなファミリーがいるのか…さすがに全部は調べられませんでした…。)」

この話がでた三年前にはすでにどっちにも連絡済です。

ヴァリアー側は調整や調査をしてくれました。

白ひげ側は計画の相談や、武器の調達をしてくれました。

「(一週間後。朝8:00にはマフィア達をマリージョアに送るため港に全員が集められます。そこを狙うのが一番ですね。)」

ヴィンディチェにも来てもらわないとです。

「(やっと、帰れる。)」

モビーに。ヴァリアー低に…

帰れるんです。

「なのに…ちっとも嬉しくないのはなぜでしょう。」

ここの人達を裏切って、私はヴァリアーの元に向かいます。

白ひげの皆におかえりと言ってもらう予定です。

でも

「…この三年で…随分気に入ってしまったようです…」

何かと気にかけてくれる三大将。

一緒にお煎餅を食べてくれたガープさん。

カモメイジりしても怒らなかったセンゴクさん。

一緒にお買い物に行ってくれたおツルさん。

「こんなに…大好きになってしまうなんて。ダメですね、私…。」

大変だったけど

とても楽しかった

サカズキさん、きっと怒りますね…

「…。ダメです。こんな事を考えてはダメです…」

皆…仲良くなれればいいのに、なんて。

それはできない。

「(だから。私はどんなに好きな場所でも、ボスがいる場所に帰るんです。)」

一緒後。

それまでに気持ちに区切りをつけないとですね。