サメ妹と鯨7 (ページ8)

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それから。ページ8

私がモビーに戻ってから…

それはもう大変でした。

エ「ムッスー」

「エース。いい加減機嫌を直して下さい。」

エ「ムッスー。」

エースは私がこの一年で八割の任務を終えたと知り、かなり拗ねています。

イ「…A。なにしてるんだ？」

「あの…それはこちらのセリフです。イゾウさん、なんで抱きつくんです？私は食事中です。」

イ「いいじゃないか。一年も我慢させられたんだ。」

そんなエースの機嫌をとろうとすれば、それに拗ねるイゾウさんが私に抱きつき注意をそらしてきて…

サ「ほらA！一年間いいもん食えなかったろ？」

「サッチ…私この船に戻ってきてもう2か月は経ちます。そんなに食べてばかりでは…私の家は養豚場に変えられてしまいますよ。」

サ「任せろって！出荷されたら美味い料理に変えてやったからよ！」

「出荷される前提なんですね。」

それでもめげずに食事に手を伸ばせばサッチが肥える程のご飯を出してくるんです。

「あぁ。ヘルプミーです」

マ「人気者は辛いねい」

「と思うなら助けてくれてもいい気がする。」

マ「俺は巻き込まれたくねぇから手は出さねぇよい」

「薄情者」

マ「自業自得だA」

唯一まともなマルコは常にこんな感じですし。

これはいつ治まるのでしょう…

ーー
「やっと解放されました…」

私の部屋。隠し通路は塞がれてしまい今は普通の壁です。

「まぁ、あと2つは用意してますけどね。」

さて。寝るまで時間ができてしまいました。

何をしましょうか。

「…そう言えば、プリーモの日記ってちゃんと読んでませんでしたね。」

暇つぶしにはもってこいでは？

何か面白い事が書いてあるかもしれませんし。

少し読んでみますか。

『6月1日、今日はGと共に自警団に誘うメンバーを決めるためアジトに向かう事になった。』

G…たしか初代嵐の守護者ですね。

『そこには既に俺が決めていた五人の男が集まっている。どいつも癖のあるヤツらだから仲間に誘えるか…楽しみだな。』

ツナとはちょっと違う方だったようです。

ツナならきっと(こんな事やらないって！！俺には関係ないだろ！！)とか言いそうですもん。