モビーを頼みます。 ページ43
ー夜ー
コンコン 「オヤジさん、ちょっといいですか？」
白「Aか…どうした。」
「二週間日程、夜に船を離れようと思いまして。許可をもらいに。」
白「何かあったのか？」
もしかしてお休み前でしたかね？
申し訳ないことしてしまいました…
「まだ何も…ただ雲行きが怪しく、逃げ込んだファミリーの情報が集まりにくいのがなんとも不気味で…」
白「…」
「今回はボスからは何も命令がきていません。なのでこれは私個人が調べようと思っているんです。」
白「そうか。」
「はい。」
何か悩ましい顔をしていますね。
どうしたんでしょう？
白「A」
「はい」
白「体調管理はしっかりやれよ。それが許可を出す条件だぁ」
「？？はい！分かりました！では今夜、さっそく行ってきます。」
白「あぁ。必ず帰ってこいよ」
「はい！」
キィィーパタン
「さて、準備して行きますか。」
エ「調査にだよな？」
「やっぱり気づいてました？エース。」
当たり前だ！
なんて(笑)
本当に成長の早い。
「エース、今回は任務ではなく私個人の調べ物になります。」
エ「でもついて行っていいんだろ？」
「…いえ…今回エースにはお留守番をお願いしたいんです。」
エ「なんでだよ！？」
「何か…胸騒ぎがして…」
エ「胸騒ぎ？だったら余計に一緒に行った方がよくねぇか？」
違うんです。
何か…エースは置いていった方がいいような…
「お願いです、エース。船の皆を守ってください。」
エ「A？」
「今回は…エースにこの船に残ってもらった方がいい気がします…」
エ「…。分かった。何かあればすぐに教える。」
「ありがとうございます、エース。」
こんなに頼りがいのある人に成長するとは。
信用してますよ、エース。
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作者名：たまごやき | 作成日時：2022年6月16日 7時
