厄介事 ページ31
後ろで聞こえる揉める声。
「なんであれを降ろさないんでしょうオヤジさん。」
マ「次の島着いたら降ろすって言ってたよい」
「次の島って、いつ着くの？マルコ。」
マ「やっぱり気づいてたか。あー、何時だろうねい」
はぁ。ダメだこりゃ。
マ「妬いてんのかい？」
「まぁ、それなりに。仕事の邪魔もされるんで腹が立ってしょうがないわ。」
マ「お前がそんなに荒れるのも珍しいよい！」
「イゾウさんを好きになるのは構わない。だけど仕事もしないタダ飯食らいにここまで邪魔されるのはムカつくのよ。」
マ「Aはマジメだからねい。…そうだ。」
ん？？今マルコがすごく悪い笑顔をしたような？？
マ「アイツが降りるまで、一番隊こねぇかよい！A！」
まだ諦めてなかったんですね、その話(笑)
「イゾウさんのお許しがでるかな。」
マ「関係ねーよい！この状況なら許すしかねーだろ。」
「本当に？」
マ「よい！もしダメだって粘るならまたお前が出ていくかもしれねぇぞって脅してやるから！心配いらねぇーよい！」
悪い人だ。
悪い人がここにいます。
「心配しかないけど…ふふ！分かった！しばらく一番に転がりこもうかな！」
マ「おう！よろしく頼むぜ、A！！」
ーー
ー隊長会
イ「ゲソッ」
ハ「イゾウ、疲れてるね(笑)」
イ「ハルタ…笑い事じゃねぇーよ。アイツのせいでAともマトモに話せねぇし。」
サ「禁断症状か？」
イ「なんで俺なんだかねぇ。サッチ、お前さんが相手してやれよあの女。」
サ「わりぃなイゾウ。あれタイプじゃねぇーんだ。」
イ「ちっ」
マ「よい。皆集まってるな。今日話す事はAの移隊についてだ。」
驚いてる驚いてるよい。
特にイゾウは怖ぇ顔してんな。
イ「移隊だと…？どういう事だマルコ。俺は許してねぇぜ。」
マ「まぁ聞けよい。お前も分かってる通り最近潜り込んだあの女。あれのせいでAはかなりストレス溜め込んでるよい。」
イ「…チッ」
サ「まぁたしかに。分かりにくいけどメシ食ってる時もイラついてるよな。」
エ「あぁ。かなり分かりにくいけどな。」
ハ「でも急に移隊なんて…Aは大丈夫なの？」
マ「あぁ。事前に話して許可もとってる。仕事の引き継ぎも終わってるそうだ。」
イ「なっ！！？」
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作者名：たまごやき | 作成日時：2022年6月16日 7時
