若かれし頃のイゾウさん ページ14
あ、こういう顔はツナにそっくりですね。
「ふふ、そんなに驚きます？」
ジョ「い、いや…モア。君は今いくつだ？」
「21です。もうそろそろ22ですね。」
ジョ「い、いいのか？そんなに歳が離れていても。」
「それは…素敵な方ですから///」
もう。なんて事を言わせるんですか。
つい顔が赤くなってしまいました。
マ「…なに話してんだよい。」
「マルコ。なんでもありませんよ、ふふ。あなたの成長も楽しみですね。」
マ「なっ！！からかうなモア！！」
あのマルコもこんな鼻ったれだった時があったなんて。
可愛らしいものです。
ジョ「はぁ。あまりからかうなよ、モア。」
「はい、ボス」
ぐぬぬぬと顔を赤らめて。
なんて可愛らしい。
イゾウさんは今…外ですかね。
15のイゾウさんとももっとお話ししたいのですが…
「さ、ボス。今日は何をされるんです？お荷物は私が持ちますのでお渡し下さい。」
ジョ「荷物と言う程のものでもない。そんなに気を遣うな、モア」
「私は嬉しいからやっているんです。だって創設者ですよ？仕える事ができて喜ばしい限りです。」
まったく。と一言つぶやいて頭をかくプリーモ。
ほんとにツナとそっくりですね。
モ「モア！ジョットが何も持たせぬなら抱き上げてくれ！」
「あら、構いませんよ。かわいいですねモモ君」
よいせ。と持ち上げ三人で食堂を出れば血相変えた若いイゾウさんが私を睨んでいます。
どうしたのでしょう？
イ「貴様！！モモの助様をどうするつもりだ！！」
「どうもこうも…抱っこがご所望だったので叶えたまでですよ？」
イ「なにを…その薄汚い手を離せ！！不気味な女め！！」
ズキッ
イゾウさんの声で…イゾウさんの顔で…
そんな事言わないで下さい。
傷つくじゃないですか…
「…。ごめんなさいね、悪気はないですよ。さ、モモ君、皆が心配しています。戻ってあげてください？」
モ「モア…イゾウ！！失礼ではないか謝れ！！」
イ「モモの助様！？なぜですか！！この女は身元不明の突然現れた女！！危険なんですよ！！」
モ「モアは身元不明でも、怪しくても、ジョットの為に従い拙者の頼みも快く聞き入れた！現に何もされておらんぞ！！」
「モモ君…。そんなに怒らないで下さい。イゾウさんはあなたが心配なんです、心から。」
モ「モア…」
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作者名：たまごやき | 作成日時：2022年6月16日 7時
