見つかるわけにはいきません。 ページ1
「あれは…」
少し緊張しながら街を歩けば、目の前にはエース、マルコ、イゾウさん。
本当に白ひげ海賊団だったんですね。
「(！！イゾウさん…少し痩せました？目の下もクマが…)」
かなりやつれた感じで、酷く焦りながら私の横を走り去るイゾウさん。
それに続き二人も、私を追い越して行きました。
「(…ごめんなさいイゾウさん。私はまだ、帰りません。)」
それでも私はあの船でのニヤニヤが気に食わない。
隠せもしないのに好奇の目だけを寄越して…
「(このままサヨナラです。今度会う時は私の任務が終わった後。この世界からいなくなる時に会いましょう、イゾウさん)」
ーー
イ「(A、どこにいるんだA！！)」
エースからAの船を見つけたと連絡が入り、すぐに探しに出ればマルコとエースが合流してきた。
でもアイツの事だから、きっともう俺らが来ている事に気づいてこの島を出るだろうと。
イ「(そんな事、あってたまるか！！この一年、ずっと探し続けたんだ！！)」
マルコに落ち着けと声をかけられるが、こんなの落ち着けるわけがねぇ！！
早く、アイツをーー
イ「っ！？」
マ「な、なんだよいイゾウ。何か見つけたのか？」
イ「い、いや…」
今、似てる奴が…
でもアイツは黒髪で…かなりキツい香水を纏っていて…服もAの好みとはかけ離れている
気のせい…か？
エ「イゾウ？」
イ「…ちょっと、待っててくれるか。マルコ、エース」
マ「あ、あぁ。べつに構わねぇよい。」
エ「早く戻ってこいよ？Aの奴、逃げ足はえぇーから。」
イ「分かってる。ちょっと確認しに行くだけだ。」
そうだ。少し遠目から確認するだけ。
絶対に違うだろうと言う相手に的を絞るのも変な話だが…
なんとなく、確認しておかなくちゃならねぇ気がするんだ…
イ「(A…)」
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作者名：たまごやき | 作成日時：2022年6月16日 7時
