サメ妹と鯨6 (ページ20)

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教えられねぇページ20

エ「スクアーロ、モアって誰なんだよ？」

ス「…教えられねぇな。特にエース、お前には。」

エ「俺には？なんでだ？」

不思議な顔をするエース。

マルコにイゾウも腑に落ちねぇ顔してやがる。

だけどな…。

ス「これは俺達の問題だぁ。」

マ「また俺達の問題かよい。お前もAも抱え込みすぎじゃねーか？話した方が楽になる事もあるよい」

ス「ふん。Aは…話す事を望んじゃいねぇ…」

あの日の事を…

コイツはずっと後悔してやがる…

イ「…」
ーー

「ん…あれ…ここは…」

静かな船内。

薬品の臭いが鼻につく、いつもより人気がないこの部屋で、私は何をしていたのでしょう？

ス「やっと起きたかぁ…」

「お兄ちゃん…？なんで？」

悲しそうな顔で私を覗き込むお兄ちゃん。

こんな顔、あの日以来見ていないのに…

ス「お前、熱でぶっ倒れたの覚えてねぇのか？」

「熱？あ、そういえば…次の任務の書類を書いててそれで…」

ス「ったく。熱があんなら寝てろ。」

「でも、ボスへの連絡が…」

そうだ！！ボスに連絡！！

ス「クソボスには俺から連絡入れといた。お前の書類は出来上がってたからなぁ。」

「そ、っか…。ありがとうお兄ちゃん」

ス「…A」

「なに？？」

ス「お前…本当にエースを弟子にしてよかったのか。」

「…うん。エースは自分の身を守れるし…それに今回は対策もとってるから。」

ス「そうかぁ。」

「ねぇ、お兄ちゃん」

ス「なんだぁ？」

「今日、一緒に寝て欲しいんだけど…いいかな…」

こんな事、普段言わないのに…

ス「ったりめぇだぁ！！たく、心配かけさせやがって！！」

「ふふ、ありがとうお兄ちゃん…」

ーー

マ「オヤジのやつあのハルってガキ随分気に入ったねい。」

イ「変わり者の中でも面白いからな。」

ハ「ギャグのセンス高いよね。」

サ「それを本人は認識してねぇんだけどな。」

アイツらが来てからオヤジは嬉しそうにまた宴だって騒ぎ始めたよい。

特に良かったのはあのハルってガキの衣装だな。