真逆な… ページ18
アタマが…割れそうです
さっきお兄ちゃんの声が聞こえた気がしたんですが…
気のせい、ですよね?
あ、おでこに何か冷たいものが…
きもちいい…
「ハァ、ハァ…ハァ」
マ「まったく。自業自得だよい、A」
ここは医務室。
倒れてるAを見つけた山本が急いで俺を呼んできたのはついさっきの事だったよい。
ーー
山「マル兄!大変なんだAが!!」
マ「!!どうした山本!」
山「高熱出して倒れてたんだ!!早くきてくれ!!」
イ「!?A!!」
ツ「熱!?大丈夫なのA!」
そんでついてみりゃぁスクアーロがAをベットに寝かせていて女達がアイツの着替えを準備したりアセを拭ったりしてたよい。
ーー
イ「はぁ。こんな時にも仕事をしてたなんてな。」
ハル「Aちゃん、大丈夫でしょうか…」
イ「…。ふっ、心配する事ねぇさ。Aは強いからねぇ」
ハル「はひ?」
京「でも心配だね…」
Aの奴、本当に暗殺者か疑うほど子供に人気が高いな。
イ「クク、お前さん達はAの友達かい?」
ハル「はい!ハルはハルと言います!よろしくです!」
京「私は笹川京子です。お兄ちゃんがご迷惑おかけします。」
ペコり
と頭を下げた京子と名乗る女。
お兄ちゃん?誰の事だ?
イ「お兄ちゃん?もしかしてAの妹か?」
京「いえ、私のお兄ちゃんはあそこにいる…」
笹「極限に心配だぁぁぁ!!!Aは起きんのか!?」
京「あの人です。もぉー、お兄ちゃんったら、少し静かにしないと…」
イ「は、はは。お前さん達の世界は真逆な兄妹が多いんだな…」
Aも騒ぐスクアーロに似たような事を言う場面をよく見るな。
ハル「あの、あなたはなんて言うんですか?」
イ「ん?あぁすまない。俺はイゾウだ。」
ハル「…ずばり、イゾウさんはAちゃんの恋人さんでしょうか?」
イ「!?な、ぜ。そう思う。」
京「やっぱり!そうなんですね!」
ハル「はい!そうだと思いました!Aちゃんが倒れたって聞いた時、誰よりも早く走って行きましたし!」
京「Aちゃんを心配するイゾウさん、本当に焦ってたもんね、ハルちゃん!」
キャーキャー!
と手を取り合って騒ぐ笹川妹とハル。
女の勘ってすごいんだな。
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作者名:たまごやき | 作成日時:2022年6月14日 5時