お熱です。 ページ13
「ありがとうございます…サッチ」
サ「いいって事よ!お前も人並みに体調崩すって分かってよかったぜ!」
「…私をなんだと思ってるんですか?」
はい。皆さんお加減いかがでしょうか。
私スペルビ・Aは昨日から謎の発熱に魘されて、今はサッチが作ってくれたお粥を食しているのです。
「なさけない…」
サ「働きすぎじゃねーのか?」
そんな事はありません。
ヴァリアーにいた時はもっと働いていました。
「そんな事は…一人の時間がとれますし…ちゃんと休めてますよ…」
サ「そうかー?この船でお前、マルコの次くらいに働いてるぜ?」
「マルコ…苦労人ですね(笑)ふぅ…」
あぁ…頭がボンヤリして…
体がすごくダルいです…
「…あ…。私…任務の資料作る予定だったんです…」
サ「お前なぁ…こんな高熱で何言ってんだよ。寝てろ。」
「しかし…今日ボスに報告すると約束してるので…ボスも暇じゃないんです。私の事で予定をズラすなど…」
いいから寝てろ。
と強く体を押されベットに戻されてしまいました…
「うぅ…。…ハァ、ハァ…し、資料…」
サ「仕事の鬼だな。ザンザスも今じゃなくていいと言うと思うぜ?」
「そんな…」
サ「あんなにお前を気に入ってんだしな。だから少し寝てろ、A…」
「…ありがとうございます…サッチ…少しだけ…。起こして下さいね?」
サ「あぁ。ほら寝てろ。」
布団をかけ直してくれて本当に寝るまで見張っているサッチ。
ごめんなさい、きっと私が寝ないとサッチは安心しないだろうから嘘つきました。
私が寝たら、サッチは起こしてくれない事を知っているので。
「スゥー、スゥー…」
サ「まったく、本当に無茶するな。A。よし!俺は仕込みに戻るか…」
ほらね。
キィィ、パタン。と音がしてサッチの去っていく音が聞こえてきます。
「…ごめんなさいね、サッチ。」
そして私はすぐ、机にむかったんです。
18人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たまごやき | 作成日時:2022年6月14日 5時