いざ！ジャッポーネへ！ ページ5
翌朝。
「ママンへのお土産よーし、着替えよーし。その他もろもろよーし。それじゃ、行きますか！」
ルンルン気分で荷物を纏め、ガチャリと部屋の扉を開ければすでに準備万端なスクアーロがお出かけコーデで部屋の外で待っていた。
「あれ？お兄ちゃん？」
ス「ゔぉぉい゛おせぇぞ。おら、さっさと行くぞ。」
「え、仕事は？」
ス「昨日ザンザスに休み貰ったぁ゛。心配すんな」
ガシガシと頭をなでAの荷物もヒョイっと持ち上げるスクアーロ。
「ほんとに！？じゃぁ一緒にいける？」
ス「当たり前だぁ。」
やったぁ！と喜び抱きつけばその様子を後ろから見ている人物がいた。
べ「さすがシスコンじゃん」
マ「Aもなかなかブラコンだけどね。」
ーー日本
専用ジェット機に乗って遥々。
今は日本について沢田家に向かっている。
「わぁー、ジャッポーネ久しぶり。お兄ちゃん山本武に会わなくていいの？」
嬉しい！お兄ちゃんと久しぶりに二人で旅行！
すごく嬉しい！
とキラキラした顔で手を繋ぎ、ふとそんな質問をすればあぁ゛？とこちらを見てくるスクアーロ。
ス「行くには行くが、まずはお前を沢田のガキの所に置いてからだぁ」
「そっか！用事が済んだら一緒に買い物に行こうね！」
キャッキャと笑い向かっていれば目の前に黒スーツの集団。
見覚えあるその集団に一瞬Aを背中に庇い警戒したスクアーロも嫌な顔をしてすぐにその警戒を解いた。
「あれは…」
沢田家の近く。
綺麗に並んだ一列の団体はすぐにAとスクアーロを止める。
黒「すまないが今日は沢田家の関係者以外立ち入り禁止で…！？お、お前らはまさか！！ヴァリアーのスペルビ兄妹か！？」
その一言に一斉に全員が警戒態勢に入る。
Aはさっきまでの気分から一転、すごく暗い顔をしながらメール画面を開いた。
「私、ママンと約束あってきたんですけど。退かないなら死んでくれません？」
チャッと音を鳴らして構える鉄扇。
スクアーロも刀を構えた。
そんなピリピリした雰囲気に一人の男が止めに入る
ディ「何してんだ？お前ら。ん、スクアーロとAじゃないか！」
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作者名：たまごやき | 作成日時：2022年5月29日 22時
