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レ「ヤダヤダヤダ！！お姉ちゃんも一緒に行くの！！」
「レンちゃん…ごめんなさい、今はいけません。」
レ「なんで！！お姉ちゃんケガしてるよ！！このままじゃ死んじゃうよぉぉ！」
ふぇぇぇ
ヤダなぁ、こんな小さい子を泣かせるまで心配させてしまうなんて。
情けなくてヴァリアー失格ですね。
「レンちゃん、よく聞いてください？」
もう、本当はこんな事したくなかったのですが…
パサッ レ「え、これ、お姉ちゃんのマント…」
「そうです、それは私のマントです。これはレンちゃんに預けます。今の私にはとても大切な代物なんですよ？だから私が帰るまで預かっていて下さい。」
思い切ってマントを取れば息を呑むような雰囲気が伝わってきます。
イ「良かったのか？取っちまって。」
「えぇ。この子を逃がせるなら構いません。その代わりレンちゃん、私は必ず戻ります。約束です！」
レ「、うん、、！わかった…私待ってるから！！だからちゃんとマント取りに来てね！！約束だよAお姉ちゃん！」
まだグジグジする顔をそのままに小指を出てきたレンちゃん。
指切りげんまんですね。
「さぁ、そろそろ行ってください。絶対に振り向いてはいけませんよ？」
そう言って泣き顔の彼女は走っていきました。
マ「お前…それ…」
エ「マント被る必要あんのかよ…？」
二人ともなんて顔でしょう(笑)
まるで釣りたての魚のように口をパクパクさせて。
あぁ、そう言えば目の前のガネットも口をパクパクさせていますね。
フォ「お前…その銀髪、色素の薄い目…まさか、スペルビ兄妹、、なのか？」
あら、口をパクパクさせたり顔を真っ青にさせたり。
随分とお忙しい事です。
マ「スペルビ兄妹？」
エ「なんの事だ？」
「ふふ、今はまだ話せることはありませんが。そうですね、貴方の口は今の私には少々厄介だ。」
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作者名：たまごやき | 作成日時：2022年5月29日 22時
