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マ「ありゃぁ…」
朝、いつものようにまたあの女は本屋に行くだろうと思って張り込みに来ていたんだが
マ「あの女とイゾウじゃねぇかよい。どこ行くんだ？」
よく見てみりゃぁ楽しそうだねい。
あんなに邪険にされてた俺にとっちゃなんであんなに仲良いのか気になるよい
マ「イゾウの奴、どんな手を使ったんだ？」
見ちまったもんはしょうがねぇ。
後をつけてみるかよい。
ーーー
「はぁ。」
さっきまでは確かに楽しかったんですが…
イ「ん、どうし、、あぁ。」
イゾウさんも気づいたようです。
分かります？このからかうような笑顔。
「あの、私はそんなに怪しいんですか？ここまでくると悲しくなります。」
イ「まぁそうだな。正体不明の強ぇ女。それが縄張りにいるから警戒してるんだろ。」
「はぁ、そういうものですか。」
イ「まぁマルコがお前さんに興味持ってんのは事実だな。いっその事、素顔だけでも見せちまったらどうだ？」「嫌です。」
なんでこんな事されてわざわざ。
「私は別にあの方に信用されなくとも痛くも痒くもありません。ただうっとおしい。」
イ「ッ(笑)ｺﾞﾎﾝッ！あー。ほら、見えたぞお前さんの言う店。」
イゾウさん、顔を逸らしてますが笑いこらえてるのバレバレですよ。
全く。笑い事ではないのに。
「今日はイゾウさんが一緒だからついてこないと思ったんですがねぇ。私の考えが甘かったようです。」
そしてまた深いため息をつけばイゾウさんは笑いながら頭をまたポンポンとしてきました。
ーーー
それから数日。
お店の手伝いをしつつ、元の世界へ帰るための情報収集をしながらイゾウさんと会う頻度は増していきました。
「あ、イゾウさん。こんにちは。」
イ「相変わらず早いお着きだね。さ、行こうか」
今日もまた化粧品を見に回る予定です。
そう言えばこの方達、いつまでここに居るんでしょう？
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作者名：たまごやき | 作成日時：2022年5月29日 22時
